東京・東銀座に行列ができるインドカレー屋さんがあるのをご存じでしょうか。このインドカレー屋「ナイルレストラン」は、1949年に開業した歴史あるカレー店で、いわゆるインドカレーの草分け的お店です。特にこの店の「ムルギランチ」(1500円)が評判でおいしいらしく、早速、日比谷線で現地に向かい店舗を訪れました。

まず、驚かされたのが、既に行列ができていたこと。というのもこの日は天気は雨。しかも時間帯は16時。こんな日でも行列ができてしまうのです。それでも幸運なことに15分ほどで店内に入ることができ、店員さんの言われるがまま「ムルギランチ」を注文しました。店内を見渡すと、ほとんどのお客さんも「ムルギランチ」を食べています。いや~とてもおいしそう! そしていい匂いがするぅ~!

すると、15分後くらいに、ターメリックライス、キャベツ、ポテトの蒸し煮、鶏モモの4種類が盛られたワンプレートカレー「ムルギランチ」が登場します! いえーい、これがあの噂のムルギランチかぁー! うれしい~! と、テンションマックスの筆者。 だが、ここでインド人の店員さんが突然、骨付きの鶏モモをナイフとフォークで勝手に切り分けていきます!

「いやーん、なんかすごく強引 ♪ 完全に支配されちゃってる~! こんな優しい彼氏がホ・シ・イ~ ばかーん」

インド人は手際よく肉をさばいていき、筆者の心もつかみこんでいきます。そして、ここでようやく念願のムルギランチを口に入れる瞬間がやってきます! 果たしてどんな味がするのでしょうか? スプーンですくって早速食べようとすると、またインド人の店員さんがやって来て、

「カレー、みんな混ぜて! ぐちゃぐちゃに混ぜて! 混ぜるのウマイ!」

とカタコトの日本語で注意してくるのではないですか。 いや注意というより、アドバイス?といったほうが相応しいのかもしれません。でも、逆らう勇気もなく、結局はグチャグチャに混ぜて食べることに!

おいしい! おいしいではないですか! 特にポテトの蒸し煮がアクセントになって辛いなかにも、うま味がある。これは並ぶだけのことはある!

ものの十分程度で完食し、混んできたところで店を後にすることに。その後も行列は絶えず、かなり繁盛していた様子でした。ちなみに、このムルギランチ、写真では辛さそうに見えませんが、意外と辛いので、もし行くなら覚悟していったほうがいいかもしれませんね。

■ナイルレストラン

東京都中央区銀座4-10-7
平日/11:30~21:30、日曜・祝日/11:30~20:30
定休日/火曜日 ランチ営業、日曜営業

(写真 文=Taeko)