胡椒をピリリと効かせた赤いベリーのコンポートにチーズのソルベをふわりとのせたデザート、柚子がほんのりと香る焼きりんごを添えたビターチョコのタルト、スパイスの効いた栗とパッションフルーツの酸味のコントラストが爽快な抹茶ババロア。

ホテルやティーサロンのデザート? いえいえ、どれも機内食です。な……なんてゴージャス!

美味しそうな3種類の機内限定デザートは、全日空(ANA)がフランス人パティシエのピエール・エルメさんとコラボしたオリジナルの「Haute Patisserie(オート・パティスリー)」。6月1日から日本発の欧米線ファーストクラスでの提供が予定されています。

ちなみに「オート・パティスリー」とは、オート・クチュールを意味する高級仕立服をなぞらえた高級菓子のことだそう。お腹を満たすための機内食から機内食を食べるために搭乗したいと思ってしまいそうなデザートではありませんか!

「スイーツ界のピカソ」と呼ばれるエルメさんは、高級フランス菓子店「ピエール・エルメ・パリ」をロンドン、パリ、ドバイ、東京、神戸などの都市で事業展開するなど、21世紀を代表する国際派パティシエです。

濃厚なチョコレートにスパイスや果実で風味付けしたチョコレート菓子、スミレやワサビといった斬新な素材を取り入れた色とりどりのマカロンなど、エルメ氏の豊かな発想から生まれるスイーツの数々はどれも五感を刺激する独創的な味。

またANAといえば、食のトレンドを意識するなど機内食へのこだわりが強い航空会社。例えば2005年には、パリで大成功を収めたパティシエの青木定治さん(妻は元TBSアナウンサーの雨宮塔子さん)のスイーツをパリ発東京便機内でファースト及びビジネスクラスのお茶菓子として取り入れたり、日本発の国際線機内食にはクラスを問わずコシヒカリを使用したりするなど、機内での食事が待ち遠しくなるような工夫をしています。他社の機内食の米はパサついていることが多いけれど、ANAのものはご飯がしっとり。

デザートを食べてみたいけれど直近で空の旅の予定がないという人は、「ピエール・エルメ・パリ」の日本旗艦店・青山ブティック2Fの「バー・ショコラ」へ出かけてみてはいかがでしょう?  3種類のデザートが期間限定で味わえるそうですよ。

(文=sweetsholic

参照元:ana.co.jp(http://ana.ms/IjA1hv)bornrich.com(http://bit.ly/JQKLnj

▼柚子がフルーティーに香る温かいチョコレートタルト

▼マレーシアのサラワク州産胡椒でポワレ(蒸し焼き)したマロンとパッションフルーツのゼリーを散らした抹茶ババロア