毎日湯船にもつかるし、温泉めぐりも趣味ともいえる記者(男・30歳)。しかしお肌のお手入れともなると、適当に顔を洗って、コンビニで売っている化粧水をつける程度。しかし、30の声を聞いたころからか確実に肌に疲れが出るようになった。というか、自覚はないのだが、「疲れてるね」と顔を見て言われる日が増えたのだからそうなのだろう。しかし何をどうしたらいいのか、いや、何かをどうにかしたほうがいいのか?それすらもわからない。

そんなある日、ライターM嬢からこんなお誘いが。「Yさん、化粧品業界ではセレブブランドの筆頭ともいえる、シスレーが男性メディアオンリーのセミナーを行うらしいので参りましょう。」

シスレー? セレブブランド? メンズのセミナー? それだけで記者はビビりまくったが、とりあえず勉強のためにも行ってみるか?と潜入してみることに。場所はオフィスの会議室。オフィスというので少々安心するものの、デスクにすらっと並べられた化粧品を前に、またも緊張してしまう。

セミナーは販売員の女性たちをトレーニングするトレーナーの女性によって行われる。肌の老化の仕組みなどを、知識のない男性でもやさしく説明してくれるのだ。老化の7割は外的要因(紫外線や大気汚染など)であること。「かかし」が老化防止のポイントであること、などなど。

「ふむふむ、老化にはそんなに紫外線がよくないのか。」と女性なら当たり前に知っているであろうことを30歳にして学び、納得。が、しかし!

「それでは実際に商品を手にとってお肌にのせてみましょう!」というナショナルトレーニングマネージャー松本さんの一言で、目の前にある製品を手にとってみる。肌へののせ方も大切だそうで、今度はトレードマーケティング マネージャー&ブランド アンバサダー マネージャーの田中さんがお手本を。

シスレーは数々の有効植物成分が互いに高め合い、肌に働きかけ効果を発揮するフィトコスメトロジーという独特の製法で作られている。したがって、確かに香りが高い。これは嗅覚に働きかけスキンケア効果を高める効果があるのだとか。

ということで、まずは製品を手にのせたあと深呼吸。さっそくお手本に習って手にのせたクリームを鼻に近づける。あまりの良い香りに自然と目が閉じ、「はー。」と声が出てしまう。さまざまなハーブの香りが鼻いっぱいに広がるのだ。いままで使ってきた男性用化粧品の香りとは全く異なる、心底リラックスできる香りは、クンクンとずーっと香っていたいくらいだ。

試したのは大気汚染や紫外線、酸化から肌を一日中守ってくれる「オールディ オールイヤー」、男性用ラインの「シスレイ オム」など。そして男なら気になる頭皮ケアについての勉強も。これまた癒される香りと、さわやかな使い心地の頭皮エッセンス、「エクストレ フィトアロマティック プーレ シュヴー」を試す男性たちは、心なしか、スキンケアより真剣だった気がしなくもなかった。

セミナーのあとは、季節の野菜をふんだんに使った肌にも胃にも優しく、見た目にも癒されるフィンガーフードが振る舞われお腹も大満足。体の中からも、ちょっときれいになったような気分であった。

今までは化粧品にお金を使う女子達を見て、いまいち理解が出来なかった私であったが、このセミナーを通して、スキンケアの必要性を認識し、そして何より、お手入れがこんなに気持ちよかったのかと、スキンケアに開眼してしまった。

それ以来、日々スキンケアにいそしむ私。草食系ではなく全くもって普通の男30歳だが、やはり清潔感のあるかっこいい40代、50代になるための努力は内面だけでなく、外面の努力も多少は必要なのだと感じている、今日この頃である。

(文=写真 Yosshi)

▼目の前に並んだ、セレブなスキンケア製品たち

▼香りも楽しむのが大切なのだそうだ

▼頭皮ケアとなるとより一生懸命になってしまう記者

▼肌にも心にもやさしいフィンガーフード