ううー暑い……!! 温度計に目をやると、余裕で30度を超えているではないですか。まだ夏本番じゃないってのに、なんなのこの気温! 冬季には早く夏になれーとか思っていたけど、やっぱり冬が好きだよー! アイラブ うぃんたー!!
なんてことを炎天下で朦朧(もうろう)とする記者の脳は、「冬」との遠距離恋愛について考えておった。我ながら都合の良い生き物であります。
ま、そんな現実逃避していてもラチがあかないわけで、そういえば、と思いついたのが今月15日よりプランタン銀座の『生パスタ☆モンスター』に期間限定で登場した「冷製トマトソース・氷トマトソースがけ」(1101円)。
はい、「氷」という単語に誤植かと思われた方もいるかもしれませんが、間違いではないです。名前の最初に「“かき氷” 生パスタ」が付いたものが正式名称。だからこそ、この炎天下食べたくなるのであります。
……それにしても、カキ氷とは……どんな味がするのやら。そして、記者の炎天下もうろう病は治るのか!?
1日10食限定ということで、なくなったらあかんと午前11時のオープンから少し経った頃にいってみました。本格生パスタが食べられるということもあり、お客さまもすでにチラホラいらっしゃいましてお店の人気ぶりが伺えます。
麺は2種類「リングイネ」「タリアテッレ」から選べるとのことで、記者はスタッフがすすめてくれた細麺タイプのリングイネをセレクト。目の前にあった、「豪華*プレミアム生パスタ」という生ウニが乗ったパスタに心惹かれつつも、ここは炎天もうろう病を治すため! と心を鬼にして“かき氷 パスタ” を注文したのです。
いよいよ出てきた“かき氷 パスタ”。カキ氷は、トマトソースを凍らせたもの。その上にはプチトマトとモッツァレラチーズが乗っていて、ソースが凍っているという以外は、通常のパスタ同様、とても美味しそうにみえます。
まずはソースをひとくち。ソースが凍っているというのは、実にフシギで違和感があるけれど、実に爽快で(当然ですが)ノド越しがひんやりと気持ちいい。ソース自体は、あっさりとしながらもフレッシュトマトの優しい甘さや酸味があり、大変に風味豊かです。
そして生パスタ。きっとモチモチして……と思ったら、んー、これは、アルデンテよりも固めな仕上がり。麺の周囲はモチモチしてるけど、中心の芯がわずかに残っているような感じがしました。記者の考えすぎかもしれないけれど、ちょっと気になる。
スタッフの方に理由を伺うと、これでも通常の生パスタのゆで時間よりも長めに茹でているそうで、それでも冷たいソースによって固めになってしまうのだそうです。せっかくの生パスタの良さが半減か……うーん、アイディアをとるか、無難さをとるか。商品開発の難しい点かも。
とはいえ、最後まで美味しくいただきました。最後のほうはかき氷ソースが冷製スープのようになって、これがまたウマイのなんの! そして、添えてあったプチトマトが甘いのなんの! お肌に良いリコピンたっぷりのトマト三昧で幸せです。
食べ終わるころには、すっかり身体も良い感じに冷え冷えになりまして、恋焦がれていた「冬」に再開できたような気分でした。
ちなみに、同店をプロデュースしている同じく銀座にある生パスタ店「パストディオ」でも、トマトソースをジェラートにしたパスタを発売中。いずれも節電対策の一貫ということで、「冷感」に飢えている方はぜひ足をはこんでみてはいかが? 同メニューはどちらも8月31日まで。
「生パスタ☆モンスター」
プランタン銀座 地下2F
TEL 03-3567-0024
生パスタ専門店「銀座パストディオ」
中央区銀座8
TEL 03-3573-5030
(写真、文=メル 凛子)
撮影機種:iPhone4
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