アートへのアプローチ法は、実に様々。特に現代アートという分野に関しては、素人目には「?」しか浮かんでこないようなものも少なくありません。

今回ご紹介するアートは、非常に不可思議なかたちをした彫刻アート。オーストラリア・シドニーのアーティストLionel Bawdenさんが作成したというこちらの作品、よく見ると小さな突起が幾重にも重なっているけれど……コレ一体なにでできてるのっ!?

ふふふ、実はこちらの作品、「束ねた色鉛筆」から作られているのです! ひょえ~、こんな斬新なアイデア、よく思いつきましたねBawdenさん!

幾何学模様のようなカラフルかつ美しい作品は、まるでサンゴ礁のよう。ちょっぴりグロテスクなところもまた、説明のつかない吸引力がありますね。

一方、不規則に重ねられた色鉛筆を山が連なっているかのように削った作品は、打って変って荘厳な雰囲気を漂わせており、ここに鉛筆彫刻の様々な可能性をみることができます。

そんな中、どうしても目を奪われてしまうのは、液体が流れ落ちているかのような造形の作品。この躍動感は、「ひとつ」ではなく、「複数」を束ね削ることで成り立っているからこそ、成せる技なのでしょうか。

じっと見ていると、作品の中へ吸い込まれそうな錯覚を覚える、Bawdenさんの色鉛筆彫刻アート。間近で見て触れて(きっと触れたらいけないんだろうけど)、その世界観をとことん味わってみたくなる作品ですね。

(文=田端あんじ)

参考元:lionelbawden.com(http://goo.gl/4BW2F

▼不思議な中毒性があります