まるで写真のようにリアルな手描きの人物画。SNSでも投稿されているのをよく見かけますが、いったいどのように彩色すればあんなふうに写実的に仕上がるんでしょうか?

それが垣間見れるのが、アーティストのショーン・マッケンジー(Shaun Mckenzie)さんがYouTubeに投稿している動画。

デッサンした下絵に色鉛筆で色を塗っていく様子がタイムラプスで紹介されているのですが、ちょっとした魔法でも見ているかのようなワクワクとした気分にさせられます。

【色鉛筆で表現する超写実的な世界】

ショーンさんの作品の中でも、そのすごさがよくわかるのが「Hyperrealistic Drawing made with Colored Pencils(色鉛筆で描いた超写実的な絵)」という動画。

動画を観てみると、色鉛筆の種類自体はそこまで多く使っていませんが、同じ部分を塗るにしても、細かく色を変えたり濃淡を調整したりして、かなり緻密に作業していることがわかります。

だからこそ、これほど細部までリアルに仕上がるというもの。完成した老人のポートレートは、肌の質感や髪の毛やシワの1本1本まで見事に再現されています。

これ、1枚のペラペラの紙のはずなのに、今にも何かしゃべりかけてきそう……!!

【1部分を塗るのに数時間かかることも】

ただ、こちらの動画はタイムラプスということで、完成のまでの変化は見やすいのですが、彩色の過程をじっくり観察できないのが残念なところ。

ここをぜひとも知りたいという方は、「Real Time Drawing of Skin tone in Colored Pencils(色鉛筆で肌の色調を塗っていくリアルタイム動画)」がおすすめ。

こちらは肌や髪の毛を色付けしていく様子がそのままの速度で映し出されているんですが、たったの1部分を塗るのになんと5時間以上かかってる……!!

作品1つを仕上げるのにどれほどの時間がかかるのか、想像するだけでも驚いちゃいますね。

【他の作品もチェックしてみて!】

ちなみにこれらの動画がアップされたのは1年ほど前で、最近はハイパーリアルな絵を描くためのチュートリアル動画が多いようです。実際に絵を描く人にとっては、おおいに参考になるかもしれません。

このほか、俳優のジム・キャリーやルパート・グリントなどの手描きポートレートもユーチューブやインスタグラムで披露しているショーンさん。興味を持った方はぜひともチェックしてみてくださいね!

参照元:YouTube[1][2]、Instagram @neeyellow_art
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼色鉛筆だけで写真のようにリアルな絵ができ上がっていく……!!

▼1部分を塗るのに5時間以上! とても緻密に彩色しています