年末年始、飛行機に乗る皆さん! どんな服装で飛行機に乗りますか? どんなものを持って行きますか? 記者は飛行機に乗る時、実益を考えてたいそうかっこ悪い服装をしてしまうのですが、いつも空港で「しまった!! やりすぎた!」と思ってしまうのです。機内では乾燥対策にマスクをしてるから、野暮ったいことこの上なし!

こんなんじゃいかん! そう思いましてネットでちょっと調べてみたのですが、「ジャージが一番」だの「スウェットがおススメ」だの、どんどん目指すものから離れてしまい、結局記者の服装が正しいということになってしまいそう。でも、そんなの嫌なの! もっとステキに旅がしたいの!

ということで、旅慣れていてステキな服装で飛行機に乗っていそうな、元客室乗務員の方にコツを教えてもらいました。合わせて、飛行機に持ち込む「美に効く持ち物」や美容のためにすることなども教えてもらいましたよ!

教えてくださったのは、元日本航空の客室乗務員、オースタン紗知子さん。周りの元客室乗務員&現役客室乗務員にもヒアリングして、彼女たちが個人的に飛行機に乗る時にどうしているかを教えてくださいました。さっそく、飛行機に乗るときの美的コツ(服装・持ち物・過ごし方)を紹介します!

■メディキュット等の着圧タイツは必須!
むくみ対策に、元客室乗務員&現役客室乗務員の皆さんが必ず持参するのが、着圧タイツ。靴下ではなく、タイツがおすすめとのこと。確かに飛行機のなかってむくみますよね。着圧タイツで対策しておけば、足がだるくならなくてすみそう。

■機内ではスリッパを履く
靴を履きっぱなしは辛いし、かといってラフなサンダル履きで機内に乗り込むのもちょっとオシャレじゃない。ということで、皆さん機内にスリッパを持ち込むそう。「荷物になりそう」とか思っちゃうのは、記者の女子力の低さの表れなのかも。

■柔らかいストレッチ素材のパンツやワンピースを着用する
ジーンズなど、太ももの付け根やひざ部分、ウェスト部を圧迫してしまうタイプの服装は、苦しくなるので避けた方が良いそう。「じゃあ、やっぱりジャージなの? スウェットなの?」と思いきや、元客室乗務員&現役客室乗務員の皆さんは、柔らかくストレッチの効く素材のパンツやワンピースを着用して乗り込むのだそう。そうか! その手がありました。

■風がずっと当たる席があるので、カーディガン系必須
機内で毛布を借りることはできますが、それでは足りない席があることを見越して、カーディガン系の羽織ものを持ち込むのだとか。多くの人が毛布を2、3枚借りたらきっと足りなくなるでしょうし、客室乗務員に余計な仕事を頼むことにもなります。さすがは機内事情に詳しい皆さん。客室乗務員への配慮も見えてステキです。心意気が美しいですね。

■保湿スプレーとマスクシートや、圧縮フェイシャルマスクで潤いを
飛行機の中はやはり乾燥するのですが、記者がマスクをかけて不審者面しているのに対して、元客室乗務員&現役客室乗務員の皆さんは、保湿スプレーやマスクシート、または圧縮フェイシャルマスクを化粧水に浸して利用。しかも、“夜間フライトで機内が暗くなったら”利用するのだそうです。ここでも女子力の高さが見えます!

ただし、保湿スプレーだけだと乾燥を促してしまうらしいので、その後保湿成分(美容液、乳液など)を塗った方がいいのですって。オースタンさんは、乾燥しやすい目元等に、化粧直しの際にこっくりとした保湿効果の高いクリームを塗っているそうです。

■スッピンで搭乗するか、機内でメイクを落とす
オースタンさんたちは、スッピンで搭乗することが多いそう。確かに飛行機に乗ってしまえば別にバッチリメイクをする必要もナシ。お肌に負担をかけないようにした方が美のためですよね。メイクをして搭乗した場合は、食事が終わって、照明が暗くなるタイミングでトイレで歯磨きついでに落とすか、席でこっそり落とすそう。

「じゃあ、いつメイクをするの?」という疑問に対し、オースタンさんたちは、2食目が始まる前か(照明が明るくなる前)、2食目が終わって着陸準備に入るまでの間だと教えてくれました。でも、実はすっぴんのまま、帽子やサングラスで顔を隠し、ホテルに直行することも多いそう。ホテルについたら、すぐ洗顔をするのだそうです。

■喉の渇き対策に飴&ペットボトルの飲み物を
機内が乾燥しているからって飲み物をがぶ飲みするとおなかがいっぱいになってしまうし、いちいち客室乗務員の方を呼ぶのも申し訳ない。そこで活用するのが飴。それから手荷物検査の後でペットボトルの飲み物を買っておくと、こまめな水分補給に役立ちます。機内でもらえる飲み物はふたがしめられないですもんね。

■お腹がすくので好きな食べ物を持参
機内は暇だし、なんとなく何か食べたくなるもの。そんな時に客室乗務員さんを毎回煩わせるのも恥ずかしいし、カロリーも気になる……。ということで、カロリー控えめのおやつや春雨タイプのカップ麺(お湯をもらわなくてはいけないですが)などを持ち込むといいかも。

以上! 今まで「楽チン」至上主義だった記者も、教えていただいたコツを利用して、美しく、客室乗務員さんのお手を煩わせないように搭乗しようと思いました。皆さんの空の旅にも、役に立てたらうれしいです。

(取材、文=FelixSayaka
取材協力=オースタン紗知子