壁に飾られた1枚の絵。イスやソファが静かに佇むこちらの作品に……おや? 女の子が腰を下ろしたぞ!?
『CANVAS』と名付けられたこちらの作品は、驚くなかれ、木やアルミ、伸縮布で作られた、本物のイスでありソファなんです! だからもちろん、女の子は空気イスをしているわけではありません。本当に、本当に座っているんですよぉっ!
この、まるでだまし絵のような作品を手掛けたのは、空間デザイナーの小野直紀さんとプロダクトデザイナーの山本侑樹さんによって2011年に設立されたデザインスタジオ、『YOY』。ラインナップは、スツール・一人掛けソファ・二人掛けソファの3種類があるのだそうです。
「作品をつくるとき、異なる概念同士の中間にあるものを探しています。それは、例えば空間と物の間、2次元と3次元の間、虚構と現実の間などです。この考えのもと、イスをつくろうと思った際に、平面のイスが作れないかと考えたのが着想のきっかけでした」
こう語るのは、製作者である小野さん。「2次元と3次元」、たしかに言い得て妙! この遊び心がたまりませんねぇ。
作品製作を通じて、生活の中に新しい視点を提案していきたいと語る、小野さん。その言葉通り、『YOY』はこちらの『CANVAS』のほか、壁の端がめくれその隙間から光が漏れているように見える照明『PEEL』や、揺れているようにみえるけれど実は揺れていないペンダントライト『SWING』など、実にユニークで独自性の強い作品を、次々と世に生み出しています。
異なる概念の間に生まれる、新しい概念。それを体現している『CANVAS』を見ているだけで、なんだかワクワクしちゃいますね! 他では出会えない家具を求めているあなたは、ぜひ。
(文=田端あんじ)
参考元:YOY
▼イスの絵ですね
▼どう見てもそうですよね
▼ところが……
▼本物のイスなのだ!
▼こちらは一人掛けソファ
▼こちらは二人掛けソファ
▼絵にしか見えないよおおお!
▼こんな家具、今までなかったよね!
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