2008年に初演を迎えて以後、世界27カ国55都市で公演を行ってきた大人気舞台、『SUTRA』。
ベルギー出身、コンテンポラリー・ダンス界の雄シディ・ラルビ・チャルカウイ氏がコラボしたのは、なんと少林寺拳法! 本場である中国・少林寺から連れてきた17人の僧侶と共に繰り広げる、モダンかつスタイリッシュなその世界観を、今回はみなさまにご紹介したいと思います。
静けさが際立つ舞台に佇む、チャルカウイ氏と17人の僧侶。周囲の空気と一体化したかのような研ぎ澄まされた無駄のない動きの連続に見惚れて、瞬きするのも惜しくなってしまいます。
ブルース・リーに憧れを抱いていたというチャルカウイ氏だけに、丹念に作り上げられた舞台は圧巻のひとこと。カンフーをふんだんに取り入れたシャープな演出は、観る者の心を一瞬にしてとらえることでしょう。
イギリス人アーティストであるアントニー・ゴームリー氏による計算された舞台デザインと、ポーランドの作曲家シモン・ブルゾスカ氏による弦楽と打楽器を用いた音楽もまた、見どころのひとつ。僧侶たちへの理解を深めるべく少林寺に滞在までしたチャルカウイ氏こだわりの舞台を、それではごゆっくりお楽しみください。
(文=田端あんじ)
参考元:edtheatres.com
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