突然ですが、みなさんは8月30日に運用が開始された「特別警報」について、きちんと把握されているでしょうか。もしかすると、運用が開始されたこと自体知らなかった、なんて方もいるかもしれませんね。
本日はそんな特別警報について、みなさんにわかりやすくお伝えしたいと思います。
今後いつ起こるともわからない、甚大な災害。もしもの緊急事態に備えておくべく、特別警報は、日本に暮らす以上は必ず知っておかなければならない最重要事項です。というわけで「知らなかった!」というみなさんは特に、必読ですぞ。
■そもそも特別警報とは?
これまでに運用されてきた注意報・警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波、または地震・噴火等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表される、新たな警報のこと。
■特別警報の対象となるのは、「数十年に一度起きるか起きないか」というレベルの災害、もしくはこれまでに経験したことのないような異常事態の発生が予想されたとき
記憶に新しい東日本大震災や、平成23年に起きた台風12号による豪雨被害。また我が国観測史上最高の潮位を記録し、死者・行方不明者5千人以上の被害を出した「伊勢湾台風」などが、これに該当します。
■特別警報が発表された場合、どのように行動したらいいの?
特別警報が出た場合、市町村には住民の周知が義務付けられているので、避難の呼びかけが必ずあります。しかしそれを待たずとも、荷物をまとめ情報を収集しつつ、自主的に避難所に避難するか、移動が難しい場合は家の中で最も安全な場所に身を置くようにする。このように、なんといっても命を守ることが先決です。
【大雨・洪水】避難所に避難するか、家のなかで最も安全な場所に留まり経過をみる
【津波】ただちに高台か避難ビル等へ避難する
【噴火】自治体の指示を待って、すみやかに安全な場所へ避難する
【地震】震度6弱以上の緊急地震速報を特別警報に位置付けしているため、それに応じて行動する(屋内にいる際は頭を保護し安全な場所へ避難、運転中ならば速度を落とし道路の左側へ停車、街中ならば丈夫なビルの中へ避難する、など)
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特別警報が出た、ということはすなわち、我々の想像を超えた異常事態が起きる可能性が大きいということ。こういう場合楽観視は絶対に禁物だということを、みなさんも東日本大震災で学んでいるはずです。
家族、そしてなにより自分自身の命を守るためにも、特別警報のこと、どうかきちんと知っておいてくださいね。
(文=田端あんじ)
参考元:政府インターネットテレビ 、気象庁
▼以下、特別警報のイメージです
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