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30年近く生きてると、ひどい目にあったことも、ひどい目にあわせたことも、一度くらいあるよね。

記者はアラサー女子30人に対して「自分史上最悪の元カレ」について調査を実施。美人建築士から熟女キャバクラ嬢まで、しこたま酒を飲ませて聞きだしました。

どっちがいいとか悪いとか、そんな責任論は置いときましょう。赤裸々かつ一方的に語らせまくったワースト元カレ29人(※)のうち、可愛いものから怖ーいものまで厳選した5例をご紹介! もしかして、あなたの近くのアイツかも?

(※えっと、あのー、彼氏いない暦=年齢っていうね……ムニャムニャ)

■ 前頭/筋肉に覆い隠されたモノ

「マッチョな男にそこまで興味はないんだけど、やたらとトレーニング自慢、筋肉自慢をする元カレ。メールの内容は筋トレの回数、会えばいちいちその筋肉を触らせたがる。

なぜかというと、自分の男性っぷりを誇示する方法がそれしかなかったというわけ。実はその、男性自身があまりにもプチ可愛い代物だったのよ。そのプチ可愛い代物を自慢の筋肉に任せてオラオラしてきたけど、画鋲を刺すのにカナヅチはいらないよね。」(専業主婦・34歳)

■ 小結/なんちゃって九州男児

「大学時代を九州で過ごしたからって、すっかり九州男児気取り。わたしの両親が佐賀出身と聞いて『九州女は男を立てるんだよな!』って大喜び。いちいち九州男児PRを始めて参っちゃった。『芋焼酎以外は酒とは認めない』とか、ニワカ丸出しで笑いがこらえきれない。

佐賀は米どころだから日本酒も飲んでますよ。『鍋島』っていう素晴らしいお酒を知らないなんて不勉強。大学生活四年間をフルに使って、自分に都合のいい九州男児の妄想像を作り上げちゃったんだね。

あのね、昔の九州男児ってね、外では偉そうにしてるかもしれないけど、家に帰ったら嫁に土下座してご機嫌伺いしてるのよ。ソースはうちの親戚一同。ちなみに男は下戸揃い。それからわたしは静岡生まれ静岡育ちです。全ての期待を裏切っちゃってゴメンね。」 (受付・27歳)

■ 関脇/俺の話を聞け!

「『感謝』が口癖だった彼。慣れてきたら人の悪口ばかり言い出した。しまいには毎晩電話がかかってきて、30分以上も他人の悪口を聞かされる羽目に。『その人には感謝してないの?』とたしなめたら、『キレイ事ばかり言いやがって』と逆ギレ。

キレイ事言ってたのは自分の方だったってわけ。今考えると、最初の『感謝』も嘘っぽかった気がする。妬み、恨み、聞くに堪えない誹謗中傷の嵐で耳鳴りがするようになり、連日吹き込まれるネガティブワードの数々でノイローゼ気味に。

嫌だ嫌だと思いながらも別れられなかったのは、この勢いで自分の悪口を吹聴されるのかと思うと怖かったから。決断できてよかった。」(金融・32歳)

■ 大関/元気な君は嫌い

「学生時代に付き合った医学生は『病弱な彼女の世話をやく俺様』が好きな男。最初はマメで心配性だなあとしか思っていなかったけど、わたしが元気そうにしていると不満気な様子がちょっと不気味だった。

ある夏の夜、彼のベッドでウトウトまどろんでいたら、さっき肩までかけてくれた布団がそうっとめくられる感触が。それからピッピッピッピッとリモコンの音。そのまま目をつぶって寝たふりをしていると、一瞬おいて最強の風速で強烈な冷気が襲ってきた! わざわざ風邪をひかせようとしていたの! 10回くらい電子音がしたから、27℃を17℃まで下げてたね。

エスカレートすると命に関わるかもしれないと思って翌日から全力で逃げた。とにかく縁を切ろうと必死だったな。代理ミュンヒハウゼン症候群ってこういう奴のこと?彼がどこかで医者になっているのかと思うと怖くてたまらない。」(飲食・30歳)

■ 横綱/副業が窃盗団

「職場の先輩である彼が会社の倉庫から商品の横流しをしていたことが発覚。海外組織が関わっていてニュースにもなる刑事事件に。

自分もグルだと疑われて連日事情聴取を受けた。もちろん関係ないし、証拠もないので無事放免されたけど、会社はクビ、狭い町だったので噂が回って実家にもいられなくなった。

1千万弱も手に入れていた割には羽振りがいいようなそぶりは見せなかったし、何か買ってくれたわけでもない。後に、その金は違法カジノと風俗へ流れていたことがわかって、さらにドン引き。高価なプレゼントをもらっていたりしていたら、疑いが晴れるのはもっと遅くなったかも。

その後も窃盗団の一味に怯えて家から一歩も出られなくなったりして、立ち直るのに2年かかった。」 (キャバクラ・29歳)

うわああああああ! みんなでこうやって平和にお酒呑める日がきて本当によかったよー! 今回は紹介したのは29人のうちの5人だけど、残りの24人も実は相当なものでした。どんな辛い経験も10年たてば笑い話になるとはいえ、こんな男たちに使う時間、アラサー女子には1分たりともないでござる! ひとりで生きていけるもん……そうだよねっ!

(写真、文=綾部綾)