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「なんかこの店……ちょっぴり暗い気がするんだけど、気のせい? 色味が黄色っぽくてやけにレトロ感があるというか……」

ここ数年、お近くのセブンイレブンに入った際にこんなふうに感じている方、きっと少なくないのでは?

かくいう記者も、そのひとり。不思議に思ってインターネット検索してみると、出るわ出るわ、おんなじ意見の人の多いこと! セブンイレブンすべての店舗ではないものの、いくつかの店舗の照明が暗い。調べた結果、どうやら気のせいではなかったみたい。

一体ぜんたいセブンイレブンだけ、どうしてあんなに薄暗いのか。疑問に思ったら最後、いてもたってもいられなくなった記者、早速セブンイレブン広報の方に電凸してみましたよぉっ。

【セブン-イレブンの回答】

Q「セブン-イレブンの店舗によって店内が薄暗く感じられるのはどうして?」

「環境に配慮すべく、一部店舗でLED電球を導入しているせいかと思われます。店内照明に使用する電力は、店舗での電力使用量の約15%を占めており、その電力を少しでも減らそうとこのような取り組みを心がけているのです」

へええ~、まあたしかに、LED電球は蛍光灯よりも消費電力が少ないし長寿命、おまけにCO2の排出量まで削減できるもんねっ。だけど、ほぼ全方向に光が放射する白熱電球と比べたら、上や水平方向に弱く下方向にのみ光が届きやすいLED電球は、どうしても暗く感じてしまうかも。ふむふむ、そういうことか……納得しました!

ちなみにこの取り組み、東日本大震災を機に導入したというわけではなく、それ以前から行われていたのだとか。さすが「レジ袋削減」「容器包装削減」など、エコ活動に重きを置いている同社だけのことはありますねぇ。

と、ここまで知ってしまうと、気になるのが他の大手コンビ2店のこと。気が付いていないだけで、実はこういった「節電対策」を、ちゃ~んとしているのかも? というわけで、セブンイレブンと並ぶ日本3大コンビニチェーン店、『ローソン』と『ファミリーマート』の広報の方にも、お話を伺ってみました! 

【その他コンビニの回答】

ローソン:

「東日本大震災発生直後から、空調設備の休止や日中の店内照明の部分消灯などの節電対策を行っております。また今年4月には、国内全店舗の店内照明のLED化を決定し、現在導入工事を進めている最中です」

ファミリーマート:

「新設店舗を中心に、省エネ機器導入や照明LED化など、様々な電力使用量削減に向けた取り組みを進めております。また店頭看板類のLED化の推進と共に、店内照明につきましては “店内照明調光システム” を導入。これにより、 昼間と夜間、店舗奥側と窓側など、周りの明るさに応じてきめ細かな照度の調整を実施、省エネ化に努めています」

うむむ、やはり知らなかっただけで、各社とも環境に対する意識がめちゃんこ高かったのねーっ! 特にファミリーマートさんの “店内照明調光システム” なんて、個人的に胸アツ。

余談ですが冒頭のセブンイレブンさん、「トップライトとして天窓から太陽光を取り入れている」な~んて店舗もあるようで、各社エコにおいても相当切磋琢磨していることが伺えます。

環境に優しく、地球に優しくするためならば、多少薄暗くても問題ナッスィング! むしろ、今までが明るすぎたのかも? というわけでみなさん、たまたま立ち寄ったコンビニがエコ照明店舗だったとしても、決して文句は言わないようにしてくださいねっ。 

(取材・写真・文=田端あんじ)