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本屋に行っても雑誌をめくってもスマホをいじってても、「○○の方法」「○○のコツ」っていうようなハウツーもの、いわゆる「ライフハック」が目に飛び込んできます。Pouchでも時々ご紹介していますよね。

このライフハックとは、元々は仕事の生産性や効率を高める「仕事術」のこと。最近では仕事に限定せず、「人生のクオリティを上げる方法」という意味で使われているようです。

Mark and Angel Hack Lifeというライフハックサイトを運営しているANGEL CHERNOFFさんは、数々のライフハックを紹介しているうちに「なんかこれ、ヘンだな」と思うものがあったみたい。そこで「このライフハックはウソだ」というライフハックを紹介しました。

1 「のんびりゆったりしてればそれで十分、ありのままの自分でいい」

限界を超えて頑張りすぎちゃって、折れる寸前の人にかけてあげたいこの言葉。でも、切羽詰って悲鳴をあげている人の心には、残念ながらもう届きません。代わりにそれをポジティブに受け止めちゃうのは、のんびりゆったりしすぎな、ありのままの自分でいちゃいけない人たち。のんびりゆったりしすぎて時間を守らない！　約束も忘れる！　ありのまますぎて化粧をしない！　失言垂れ流し！　エラい迷惑なことになります。

2 「みんなの意見をよく聞く」

みんなの意見って、実は無責任。その場の気分で適当なことを軽～く言っちゃってます。で、言った端から忘れているもの。逆に、ヘンに力説してくる人は「あなたへの意見」の「あなた」が抜けて「自分の考えを押し付けたい」になっている。みんなの意見を「よく」聞いたら、適当な意見と偏った主張がまぜこぜになって大混乱！　「ほどほど」に聞いたほうがよさそうです。

ただ、「あの男だけはやめたほうがいい！」ってみんなが口を揃えて言うときだけは別。絶対にやめたほうがいいよ！　後悔するよ！　本当だよ！

3 「周りの幸せが自分の幸せ」

ブラック居酒屋チェーンのバイトリーダーが感極まって泣きながら言いそうなこのセリフ、胡散臭さ全開です！　「周りの幸せが自分の幸せ」だと思ってくれたほうが都合のいい人がいる。バイトを休んだ子の代わりにシフトに入るよ、そうすると店長が幸せ！　それが自分の幸せ！　普通のバイトより200円高い時給で正社員以上に働くと、オーナーが幸せ！　それが自分の幸せ！　……違う違う違ーう！

4 「成功者は運がいい」

成功者にもトラブルは起きる。そのトラブルを回避したり対処したりする能力も、最初から備わっているわけじゃない。経験値の積み方が適切だから成功したということ。成功者には勝手に幸運が飛び込んでくる！　風水グッズを取り入れて運気の流れをよくしよう！　なんてことしたって無意味。

5 「幸せになるためには、もっと○○しなければならない」

幸せに「なる」んじゃない。幸せはいろんな瞬間で「感じる」ことができるもの。幸せに「なりたい」と思っている間は、幸せを感じることはできないよ！　とのこと……。ウーン、皆さん、そんなに幸せについて常日頃考えているものなのでしょうか？　記者も幸せについて本気出して考えてみたんですけど、「美味しい」「風呂」「給料日」という貧困なキーワードしか出てきませんでした。これはこれで幸せなのでしょうか？

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「あの人の言うこと、聞いておけばよかったなー」って後悔したこと、けっこうある。でも、それと同じくらい「あの人の言うこと、真に受けなくてよかった」って思うこともあったような。「アドバイスの通りにしたのに失敗した！」って言ったって、誰も責任とってくれません。

ライフハックを知り尽くしたANGEL CHERNOFFさんも「言うのはカンタン。結局、行動するのは自分自身」って言ってます。

参照元=Mark and Angel Hack Life
撮影・ 執筆=綾部 綾 (c)Pouch