春は心機一転するにはもってこいの季節。入学に就職、転職、さらにはそれらに伴う引っ越しなど、生活スタイルががらりと変わるという人もいるでしょう。

そうやって晴れ晴れと新生活のスタートを切る人がいる一方で、この時期に挫折を味わったことがある、という人も少なくないはずです。

入りたかった学校や企業に入れなかった。そういったときに、ふと前向きになれそうな言葉をツイッターで発信していたのが、俳優の佐藤二朗さんでした。

【「いいね」の数がものすごいことに】

2018年3月11日の夜に投稿されたのは、佐藤さんが自身の息子さんに向けて送ったメッセージ。

「一流大学? 勿論入れた方がいい。一流企業? 勿論入れた方がいい。ただ息子よ。父いま酔ってる。酔ってるが言いたい。人の不幸をちゃんと悲しむ。人の幸せをちゃんと喜ぶ。そっちの方が、遥かに、遥かに尊い。綺麗事か。綺麗事かもしれんが、酔ってる父は、わりと、それを断言したい」

このツイートのリツイート数は4万4700超、「いいね」の数は20万超にも達しています。

【難しいけど、こうありたいものですよね】

いい大学に入るのも、いい企業に就職することも大切なことには違いない。けれど人の不幸を悲しみ、人の幸せを喜ぶことができる人間であることは、それだけで尊いことなんだ。

これって多くの人にとって、 “そうありたくてもなかなかできないこと” なのではないでしょうか。だって、自分の置かれている状況があまり良い状態とは言えないときに、周囲の人たちが成功していたら……。たとえ顔では笑っていられても、心中は穏やかではいられないと思うから。

でも誰かの気持ちにきちんと寄り添える人は見ていて気持ちがいいし、尊敬の念すら抱いてしまうほどです。そしてそういう人はたいてい周囲から愛され信頼されていて、心が豊かに見えます。

【ツイッターで大反響】

佐藤さんのつぶやきにはコメントもたくさん寄せられておりまして、中にはドラえもん『のび太の結婚前夜』に登場するエピソードを思い出したという声も。

のび太との結婚を控えたしずかちゃんにパパが言った「(のび太は)人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ」というセリフをあげている人が目立ちました。

そのほか、「当たり前を当たり前に喜び、悲しむことがどれだけ大事で難しいことか……」「自分が辛いことがあっても、友達が幸せになれば喜ぶし、辛ければ一緒に考えてあげたいと思う。これはホントに地べたに落ちたからいえる」「人として当たり前のことがきちんと出来ることが一番大切。案外仕事でもそういう人がデキる人だったりします」といった声も。

生きていれば、余裕が持てなくて心がささくれ立つことだってあるけれど、自分自身が気持ちよく過ごすためにもこうありたいものです。

佐藤さん、たとえ酔っぱらっていたとしても、あなたの言葉は心に深~く染み入りましたよぉ!

参照元:Twitter @actor_satojiro
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼さすが「仏」~~~!(@勇者ヨシヒコ)