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「アングラ演劇」という言葉を聞いて、ピンとこない読者のみなさまは、おそらく少なくないと思います。サブカルチャー的なもの大好き、記者(私)のようなサブカル女子のみなさまならきっと、ご存知でしょうが、ね。

本日はそんな「アングラ演劇」の劇団公演ポスターが一同に会するイベント、『ジャパン・アヴァンギャルド-アングラ演劇傑作ポスター展』を、みなさまにご紹介したいと思います!

4月23日から5月19日までの期間、東京・渋谷の『ポスターハリスギャラリー』、そして『アツコバルー arts drinks talk』にて開催されるという同イベント。2004年に発刊されたポスター集『ジャパン アヴァン ギャルド』の刊行10周年を記念し、2008年以来、およそ5年ぶりにその機会を設けることとなりました。

そこに集結するであろう美しく妖艶、でもどこかグロテスクなポスターのことを思うと私、もう今から胸がドキドキして眠れない……。おっと、みなさんを置いてきぼりにしてつい暴走しちゃったわ。

ここで「アングラ演劇」をご存知ない方のために、ちょびっと説明をさせていただきますね。

アングラ、はアンダーグラウンドの略。つまり、大衆的ではない前衛的な文化のこと。1960年代中期から1970年代にかけて、日本ではこの「アングラ」な演劇、「アングラ演劇」が、活発に上演されていました。

作家・寺山修司氏による「天井桟敷」や、劇作家・唐十郎氏(俳優・大鶴義丹さんのお父様です)による「状況劇場」。さらには演出家・鈴木忠志氏による「早稲田小劇場」に、演出家・佐藤信氏による「黒テント」。

彼らは当時「アングラ四天王」と呼ばれ、数々の名優たちを世に輩出。そして当時舞台のポスターを手掛けていたのは、横尾忠則氏に宇野亜喜良氏に金子國義氏と、超一流のアーティストたち。その妖しくも華麗なポスターは、演劇同様、多くの人々の注目を集め、今なお根強いファンが日本問わず世界中に存在するのであります。

そんなポスターをおよそ100点、一気見できる夢の機会、それが『ジャパン・アヴァンギャルド-アングラ演劇傑作ポスター展』。言っときますけどみなさま、こんなチャンスはそうそうありませんわよ! しかも会期中は宇野亜喜良氏や麿赤兒氏(俳優・大森南朋さんのお父様です)のトークショーまで予定されているっていうんだから、こりゃあもう、行くっきゃないよね!

60年代から70年代を彩ったアングラ演劇ポスター、その魅力は、1度ハマるとなかなか抜け出せない「底なし沼のようなもの」だと、記者は思います。来るGWはその深~い世界にどっぷり浸ってみてはいかがでしょうか。

参考元:ジャパン・アヴァンギャルド
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼行くべき!

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▼はわわ……このトークショーラインナップ、好きな人にとっては「ひっくり返って気絶しちゃう」くらいに豪華な顔ぶれでございますぞ……

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▼ちなみにこちらが、宇野亜喜良氏が手掛けた「天井桟敷」公演のポスターです(記者が所有する画像集より)☆

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