先日、ナゴヤドーム飯をコテンパンにダメ出しする結果となってしまったスタジアム飯シリーズ、第2弾は『福岡 ヤフオク!ドーム』レポをお送りする予定でしたが、7月18日、19日はプロ野球界の夏祭り、『マツダオールスターゲーム』が開催されました。18日(金)の西武球場では0対7でセ・リーグの勝利! 19日(土)の阪神甲子園球場では、12対6という乱打戦でパ・リーグの勝利! なんと、ホームランが5本も出たんですよ! これは揺れるほど盛り上がったでしょうねぇ~!
そんな現地の皆様は、どんなフードを片手に球宴を楽しんでいたのでしょうか?
ということで、第2弾は「阪神ファンの歓声と怒号でスタジアムが震える」ことで有名なあの甲子園球場からお送りします! ドラゴンズファンの記者が、とある日の『中日 vs 阪神』戦を観に、名古屋から甲子園まで遠征してきたよ!
■ 駅の周りが黄色いよ!
阪神電車『甲子園駅』の改札を出ると、目の前に広がる黄色い旗! 黄色い看板! 黄色い人たち! 目がチカチカするよー!
球場のお隣にあるダイエーでは、球場に持ち込めるペットボトルビールやペットボトルチューハイが売られています。ビンや缶はダメだけど、ペットボトルやフードは持ち込んでもいいんですね。甲子園球場、懐が深いなぁ!
場外でも販売中の選手弁当。スタジアムに入る前からワクワクしてきました。
■ 甲子園コラボメニューがなんと44種類!
甲子園球場では、選手コラボメニューが24種類、タイガースコラボメニューが20種類、お弁当から麺類、丼、ドリンク、スイーツまで合計44種類ものコラボ商品があるんですよ! ファン心をくすぐるオマケがついているものもあって、ドラゴンズファンの記者もついつい物色してしまいました。
選手コラボ商品は毎年入れ替わるのだそう。今年は能見、鳥谷、マートン、西岡、上本、藤浪の10品が登場。球場に足を運ぶ楽しみは『選手弁当』だと言いきる方も。
さらに、4〜5月にかけては、『弁-1(ベンワン)グランプリ』なるファン投票イベントを実施。今年の投票では、新発売の『藤浪の鉄板和牛すきやき丼』が第1位に輝きました。続いてロングラン商品の『金本兄貴のスタミナハラミ丼』がランクインしています。皆さん、パワフルな肉食フードがお好みなのかしら?
■ みんな、食べてる食べてる!
さっそく、記者も席につきました。
左隣の少年が頬張っているのは……あっ、『金本兄貴のスタミナハラミ丼』じゃないですか!
記者「ねえ、それって金本のだよね?」
少年「うん、いつもこれ食べる」
記者「兄貴のファンなの?」
少年「うん、大好き!」
ああー、いいね! うん、実にいい。この、愛があるって感じがいいよ。ナゴヤドームでは、どうやって愛を伝えればいいのかわからないんだもの。小笠原への愛を! 大島への愛を! ブーちゃん(中田亮二選手)への愛を伝える方法が少なすぎるんだよおおおおお!
右隣の女性は、ケンタッキーフライドチキンの飲むデザート『クラッシャーズ』を楽しんでおられました。甲子園球場のケンタッキーは、限定の『ケンタ丼』もあるんですって!
前の座席の少年が手にしているのは、新作の『能見セレクトフルーツクレープ』だ!
その隣の男性が食べているのは、『築地銀だこ』ですね。
マンゴーかき氷も美味しそうっ!
周りの皆さん、とにかく食べてる食べてる! 阪神ファンの熱い声援(とヤジ)を支えているのは、甲子園球場のフードたちだ! 間違いない!
■ 売り場を回るだけでフェス気分!
熱い阪神ファンのエネルギー源を探るべく、売り場をぐるっとひとまわりしてみることに。「ケンタッキーフライドチキン」や「PIZZA-LA」など、街でよく見かけるフード店には、ちゃんと甲子園専用の独自の『観戦セット』があるんですよね。これは嬉しいよ。スタジアムっていう、スペシャルなところに来たんだから、そこで売ってあるものはスペシャルであってほしいもん!
常設店舗のほかにも、通路には出店のブースがたくさんありました。
『甲子園カレー』って、昔からの名物だったんですね。
数年前に初めて甲子園球場に来たとき、「なんで球場でカレー食べてる人がいるんだろう」と思った記憶があります。魅力ある名物フードが全くないナゴヤドームしか知らなかった記者は、大正13年からこよなく愛されつづけているスタジアム飯があるなんてこと、知らなかったんです。ごめんなさい。この甲子園カレー、「甲子園球場のオンラインショップ」で通販もしてるんですよ。
その名物カレーも、『甲子園カレー丼』、『甲子園カレーシーフードラーメン』、『甲子園カレー焼きそば』と、どんどんラインナップを広げています。その場でスケジュール帳を広げて「次くるときは何を食べようかなぁ?」って計画立てちゃうよ、これは!
コラボ商品は、弁当だけにとどまらない。『鳥谷敬の1プレートパスタ~カルボナーラ~』に『マートンカツ丼』。マートンシリーズは、カツサンドもありましたよ。
新井良太選手の出身県広島にちなんだ、『男!新井 魂の尾道ラーメン』を発見。甲子園だからって、関西フードにこだわっていないんですね。阪神タイガースで活躍している選手は、その出身も含めて丸ごと愛しちゃう。ファンってそういうものよね!
お店を見ているだけで興奮して、球場を2周りもしてしまった記者、さすがに疲れてお腹がすいてしまいました。
そう、まさしくそのとき、肉食&飲酒女子を放っておかない麻薬のような文字、『牛ハラミ&キムチ』のビールセットと『厚切り牛タン串~レモンだれ~』が目に入ってしまった!
即買いに決まってるじゃないですか。わたしはね、今日甲子園に来るために生まれてきたようなもんだよ。お母さん、生んでくれてありがとう!
席に戻って観戦です。もう、ほんと幸せ。そのうえ、1回表でドラゴンズが8点も入れちゃって、脳のヒューズが飛んじゃった!
そのあと、ケンタッキー買って食べて飲んで、飲んで食べて……
だって、バーがあるんだもの。カクテルに梅酒、焼酎、ウイスキーに日本酒!
それから、ダイエーでついつい買っちゃったペットボトル入りウーロンハイも飲んで……ああー、素晴らしいよ甲子園!
そうなのよ。野球観戦はお祭りなのよ。フェスなのよ。球場に来てるのは、プレーだけを見たい野球マニアよりも、イベント感、ワクワク感、ファン同士の一体化感を味わいたい人たちの方が多いはずなんだー!
この日のドラゴンズは勝ちました。勝ったけど、わざわざ名古屋から甲子園まで来たことそのものがスペシャルな思い出です。「絆」なんていう上っ面い言葉なんかじゃ表現できない一体化感が、スタジアムにはある! それを確実に後押ししてるのは、魅力的でスペシャルなフードたちなの。そう実感した一日でありました。
参考:弁-1(ベンワン)グランプリ, 甲子園名物ビーフカレー通販サイト
撮影・執筆=綾部 綾 (c)Pouch
▼ 途中でお水を撒くんですよ
▼ 小笠原っ!
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