フジロック最大のお楽しみ、それは言わずもがな、100を超える国内外アーティストが魅せる、圧巻のライブパフォーマンス!
お目当てのアーティストにまっしぐら、あるいはあらかじめ予習しておいた、気になるアーティストをチェック。そういった楽しみ方が、おそらく夏フェス参戦定番の、ライブ鑑賞パターンなのではないでしょうか。
ですがフジには、また別の楽しみ方があるの。「ふらりと通りすがったステージから聴こえたライブ、足を止めしばらく堪能してみたら、コレが意外とよかった!」
このような予期せぬ出会い、それこそがフジロックライブ鑑賞における醍醐味だと、記者は思うのですよ!
1日目2日目の猛暑、3日目はひんやり、雨が降ったり止んだりと不安定な天気。加えて「絶対観たい!」というアーティストがこれといっていなかった記者は、連日超のんびりモードでライブを観戦。その中から「これは楽しかった!!」なアクトベスト5を、みなさんにご紹介したいと思います。
第5位 電気グルーヴ/1日目 グリーンステージ
1日目、前夜祭飲み過ぎたことに加えて暴力的なまでのカンカン照り、そんなこんなで若干元気を失くしかけていた記者のテンションをブチあげてくれたアクトが、電気グルーヴ。
19時過ぎ、すっかり日暮れたステージに鳴り響く重低音と、音に合わせて様相を変化させる、鮮やかなライティング。MC無し、「踊れ踊れ!」と言わんばかりの攻めた音、ごりっとしたテクノを思わせる激しさに、自然と体が揺れまくり。フジロックには欠かせない、名曲「富士山」もちゃ~んと演奏してくれて、気分は最高潮に。「電気(グルーヴ)って、やっぱかっこいいわ~」と改めて実感させてくれた、超絶クールなステージでした。
第4位 ディスクロージャー/1日目 ホワイトステージ
電気グルーヴの後、ふらふら~っと立ち寄ったライブ。それが南ロンドン出身、22歳の兄と19歳の弟によるダンスミュージック・デュオ、ディスクロージャーのステージでした。
はじめはまばらだった観客も、観ているうちに徐々に増え、最終的にはみっちみち状態に! 2ステップにガレージハウスのクロスオーヴァー、これでもかというほどにダンス欲を刺激する音の連続に、皆踊らずにはいられないッ。さすが昨年「要注目新人」として各音楽メディアのトップ・リストに挙げられただけのことはあるわ……もしもあなたがクラバーならば、彼らの音、マストですわよ。
第3位 フィル・レッシュ・アンド・ザ・テラピン・ファミリー・バンド/2日目 フィールド・オブ・ヘブン
フジロックの癒しドコロ、フィールド・オブ・ヘブンのステージで繰り広げられたフィル・レッシュさん率いる同バンドのステージ、これがジャムバンド好きの記者の心にミラクルヒットしちゃったのよねぇ。
名ジャムバンド「グレイトフルデッド」の音楽性を引き継ぎつつも、新しさも忘れない。初めて会った者同士が笑顔を交わし合い、曲が節目を迎えるたびに空を舞う風船や蛍光ライト。こんな超絶ハッピーな空間を自ずと作り出してしまう、幸福感に満ちたボリュームたっぷりのステージ、童心に帰ることができた大満足の夜でした。
第2位 ウルフルズ/2日目 グリーンステージ
実は私、ウルフルズにさほど興味はなかったのですよ。でもね、同行した友人が大好きなので、お付き合いとして一緒に鑑賞したの(ファンのみなさまごめんなさい)。
だけど! これが! ものすご~く良かったんだわ!!!
名曲「ガッツだぜ」からスタートして一気に観客大盛り上がり、畳みかけるように「借金大王」「バンザイ」「ええねん」などなど、誰もが知ってるヒット曲のオンパレード、こりゃあもう歌わずにはいられないじゃあないの! 結果的に、1日のスタートにはこれ以上ないほど最高な時間に。なおかつボーカル、トータス松本さんの嬉しそうな笑顔に、女子一同キュンキュンしまくっちゃったのでありました。
第1位 アウトキャスト/3日目 ホワイトステージ
記者唯一のお目当て、それがアトランタ出身のグラミー賞受賞ラップデュオ、アウトキャストでした。やっぱりね、フジ期間中はね、1回くらいヒップホップが聴きたくなるんですわ。ま、彼らはヒップホップという枠に収まらない、音の多様さが魅力でもあるんだけどね。
ミスト状態の雨が降り注ぐ中幕を開けたステージ、冒頭から飛ばしまくりで、「もう濡れてもいい、いやいっそ濡れまくりたい!」といったテンションに。さすが今年「コーチェラ」など世界各地のフェスでトリを務めまくったアウトキャスト、そりゃ持参したラムも、あっという間に無くなるってなもんです。
大好きな「Roses」も聴けて大満足、トリにふさわしい圧巻のパフォーマンスでした! でもホントのところ、もっともっと、もーっと聴いていたかったよぉぅ。ホント、このライブを観ることができただけでも、苗場に来た甲斐があったよ~!!
——————————–
そのほか「マニック・ストリート・プリーチャーズ」「トラヴィス」「アーケード・ファイア」「ベースメント・ジャックス」「ジャック・ジョンソン」などなど、今年もたくさんの豪華アーティストが出演したフジロック。
ちなみに3日目、ふらりと立ち寄ったグリーンステージでBEGINを観たのですが、彼らもほっこりしていてとってもよかったの。観客から「 “恋しくて” 歌って!」とリクエストされ頑なに断ったり、皆でカチャーシーを踊って「あれ、ここどこだっけ?」状態になったり。はたまたMCだけずっと聞いていたいくらいのトーク力、加えて最後に歌った「涙そうそう」で泣きそうになってしまったことも、最後に記しておきますね。
参考:YouTube
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼5位の電気グルーヴは高校生の頃から大好きでした
▼4位ディスクロージャー、これからも期待大のアーティスト!
https://www.youtube.com/watch?v=lPe7zxfxJmQ
▼3位のフィルレッシュ、めちゃくちゃ気持ちよかったです☆
▼2位のウルフルズ、いい! すごくいい!
▼1位のアウトキャストのおふたり、絶対また日本に来てね!!
コメントをどうぞ