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フジロックフェスティバルには、大小含めると、10ほどのステージが存在します。その中でもとりわけ、最高のロケーションなのが、会場の一番てっぺんに位置する天空のステージ「デイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズ(DAY DREAMING and SILENT BREEZE)」。

美しい景色を眺めつつ、ゆるやかに上昇。かと思えば突如、スリリングに下降! 世界最長スーパーゴンドラ「ドラゴンドラ」に乗って向かう片道時間は、およそ20分。いちど到着すると、その居心地の良さゆえになかなか降りることができないこの場所は、ゆったりチルアウトするにはうってつけの場所なのです。

【ガツガツするな、ゆるゆる行こう♪】

ガツガツとライブを観ることだけが、フジロックの楽しみ方じゃないのです。こういった「ゆるゆる」な過ごし方こそが、フジロックの醍醐味であり、贅沢なのであります……。

ってなわけで今回は、他ステージとは一線を画した異空間「デイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズ」の楽しみ方を、みなさんにご紹介したいと思います!

【その1:ドラゴンドラの旅を楽しむ】

まず、ドラゴンドラに乗るためには、別途料金1500円がかかります。コレに乗らないと「デイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズ」へは行けません。

なえば高原とたしろ高原をつなぐ「ドラゴンドラ」は、秋には紅葉も楽しむことができる観光名所。往路から向かう進行方向右手に「二居湖」と「田代湖」を望む広大な景色を楽しむなら、なんといっても前方側に乗るのがおススメ

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前と後ろ、最大8名乗ることができるこちらの前方に立ち(座っちゃダメ、立つべし)、窓から入ってくる涼やかな風を吸い込みながら行く空中散歩は、束の間の癒し。すれ違う復路のゴンドラに乗ったフジロッカーと手を振り合うのも、ここではお約束です。

濃く、深い緑。感動するほどに澄み切った、川や湖の青。これらの光景を眼下にするだけでも、1500円払う価値があるってなもんです。

【その2:まずは涼む】

到着してすぐに遊びたい? いやいやここは、クーラーがガンガン効いたレストラン「アルム」にまず、向かっておきましょう。

野外フェスでは貴重な、きれいな水洗トイレで一息。ついでにメイクもぱぱっと直したら、席を確保して「今日1日どう行動するか?」ビール片手に、みんなで相談タイム。すっかり汗がひいたら出発の合図、お疲れ気味のあなたはここで、しばしのお昼寝タイムを確保しておくといいですよ。

【その3:可愛いぬいぐるみたちに遊んでもらいましょう】

サイレント・ブリーズは、子供から大人まで楽しめる夢の世界。大縄まわしや体操のお兄さんとのラジオ体操、紙芝居に型抜き、さらにはぬいぐるみたちとの記念撮影も。もちろん、ライブも観ることができます。

なかでも「暑い中御苦労さまでっす!!!」と敬礼せずにはいられなくなる、ぬいぐるみたちの頑張りは必見。トラさんにアライグマさん、パンダさんに……も、もぐらさん……!? 

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体操のお兄さんに聞いてみたところ、彼の名は、もぐたん。両手を前後に動かし続ける謎の仕草(もぐらをイメージしてるのかも?)、不穏なムードを醸し出すビジュアル、そして謎の動き。友人たちと「見てると不安になるね……。」と超話題になったもぐたんですが、どうやら子供達には人気のようです。

【その4:デイ・ドリーミングでレイブ体験♪】

チルアウトミュージックからダンスミュージックまでかかる、幅広い選曲で “レイブパーティー” 気分を味わうことができるこの場所は、元レイバーの記者(私)にとって、たまらない場所。ステージ装飾も非常に凝っており、目にも耳にも楽しいっ。風を感じ、青空を仰いで、時間が許すまで踊り狂っちゃいましょう!

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そして踊り疲れたら、目の前に広がる草原へ、ごろん。あるいはヨガをしたり、フリスビー遊びに興じるというのもいいでしょう。実際そういった方々がチラホラ、いらっしゃいましたよ。もしもお腹がすいたら、先ほど触れたレストラン「アルム」へGO!

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【その5:外国人率、超高め! 世界に友達の輪を広げちゃおう!】

ところで、このステージを見に来ている外国人参加者率、他のステージと比べるとハンパなく高いんですよね。のびのびしているからなのか、なんなのか。欧米系からインド・東南アジア系、中国・台湾の方々など、ありとあらゆる人種が顔をそろえているのですが、この点も「デイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズ」のおもしろいところ。

ちなみに記者は、行きと帰りの「ドラゴンドラ」で、欧米の方々5名とお友達になりました。こちらのグループのおねえさん、なんと、すでに7回もフジロックに遊びに来ているのだそう。10回以上遊びに来ている記者のことを「先輩」と呼んでくださいました。ってか、日本語お上手!

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いかがでしたか? 来年フジロックを訪れた際にはぜひ、ドラゴンドラで「デイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズ」へ遊びに行ってみてくださいね。

ちなみに山の天気は崩れやすいので、晴れているならば早めに、上へ向かうのがベスト。そうすれば復路も混むことがないので、スムーズに下界へと降りることができますよ~。

参照元:フジロックフェスティバル
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch