突然ですが、会議っていうものはどうしてあんなにもダルいんでしょうね。レジュメという名の台本をたんたんと読み上げる部長さん、誰からも出てこない意見、寝かかる若手。だがしかし、一瞬でも舟をこごうものなら、「○○くんはやる気があるのか!」と怒号が飛んできます。「レジュメ読み上げるだけならPDFにしてメールで配れこの×××野郎!」という言葉をそっと胸にしまいこむわたしたちは、立派な企業戦士。
どうせそんなに中身がないのであれば、会議は「賢そうに見える度」を競う場なのだ、と考えてみてはいかがでしょうか! 賢そうに見せていけばきっといつか、賢くなれる!
今回は海外サイト「medium.com」から、「会議で自分を賢く見せる10のウラ技」をご紹介します。来週の会議からぜひ実践を! 冬のボーナスが増えちゃうかもしれませんよ。
01. なにはなくとも、ホワイトボードに「ベン図」を書け!
「ベン図」とは、マルとマルが重なった形の図のこと。実のところかなり原始的な図なのですが、なぜかコレをホワイトボードに書かれると会議の出席者は「ほほう」と思ってしまうもの。中身なんか、なんでもいいんです。論理なんかなくていいんです。要素がふたつあって、重なった部分がなにかになってる、それだけでいい! まずは書け! 要素を考えるのはそれからだ!
02. 「パーセント」を言った後に「分数」に置き換えろ!
「この顧客層における〜はおよそ25%。つまり、約1/4もの顧客が〜なんです!」 いや、「つまり」になってないよね! まんま同じ意味だよね! ……でも、こう付け加えられるだけで情報の精度が増した気がします。ふしぎ! 文字にしちゃうとバカみたいだけれど、それなりの声量と確信をもって語られると、「なるほど!」と思ってしまうことがあります。
03. みんなに「一瞬止まって考え」させろ!
議論がいまいちまとまらない。もしくは、盛り上がらない。そんなときに、魔法のひと言です! 「ねえみんな、ちょっとだけ止まって考えてみない? わたしたちが解決したい問題って、ほんとうはどんなことだっけ?」 会議が惰性で進行している感じに一石を投じる……ような感じがなんとなくするね! 全出席者を巻き込むことがポイント。それなりに答えはあるので、まあ適当に言っただけでも、他の人が勝手に「いいこと言った……」って思ってくれるでしょう。
04. メモをとっているフリをしろ! そして適度にうなずき続けろ!
基本にして、効果絶大なテクニック。プレゼンターの言うことをひとつひとつ「聞いている」うえに「理解している」ことを周囲に知らしめます。ただ、あまりにやりすぎてしまうと、あとでプレゼンターにパートナーとして抜擢されるなど、思わぬ土壇場にいきなり立たされてしまうのでほどほどにね!
05. 発表者の言った重要ワードをオウム返ししろ! めっちゃゆっくり!
メモ&うなずき作戦より少しレベルの高い、「理解してます」表明テクニック。プレゼンター「ここのニーズをきちんと把握することなんですよ結局」あなた「ニーズを、き・ち・ん・と・把・握 すること……」 ね、なんか感銘受けてる感じ、出ますよね。わからなかった顔から、うわ、なるほど! という顔に変化させながら言うと、もっと「いまのでわかった」感を出すことができます。
06. 「状況が変わってもうまくいく見通しがありますか?」
プロジェクトの概要や予定などの発表について、不確定要素や数値をとらえて「ここの条件が変わっても大丈夫?」とプレゼンターに問いかけてみましょう。けっこうな割合でプレゼンターは考えこんでしまいます。また、それにちゃんと答えを用意してあった場合は、「とてもいい質問!」と喜んでくれるでしょう。いずれにしても、どんなプレゼンに対しても使えて、的外れにはならない、頭よさそうに見える度トップクラスの便利な質問です。
07. 会議室内を歩き回れ!
ちょっと上級テクニック! 会議中、いきなり立ち上がり、腕を組んで難しい顔をしながら立ち歩きます。プレゼンターも参加者も、「頭がいかれた?」と思うはず……ですが、そのままプレゼンの画面がよく見える位置まで行き、壁にもたれかかって大きくため息をつきながら深くうなずく、あるいは首をゆっくり振りましょう。ヤバい、こいつなんだかとっても深いことを考えている! と思われるでしょう。コツは、堂々と! 中途半端におどおどやると、「○○くーん座りたまえ!」と即座に終了させられます。そうなっちゃうとアホにしか見えません!
08. 「ごめんなさい、スライドをちょっと戻してもらえますか?」
たんたんと進行していくパワーポイントによるプレゼン。タイミングを見計らって、この言葉を投げつけましょう。そして、少し前に、さらっとプレゼンターが流した部分の数字なんかをとりあげて、「これはどういうこと?」なんて質問をぶつけるのです。よく見ている、そしてよく考えている! という印象が勝手に出席者の頭の中に植え付けられます。後ろに戻れって言ってるだけなのにね!
09. かかってきた電話に出ろ! 会議場からも出ろ!
会議中にかかってきた電話に出る。話しながら会議の席を立って部屋を出る。……なんて、ふつう御法度ですよね。電源切っとけよ! って言われてしまいそうなものですよね。でも、ここは腹をくくって堂々と! 堂々とやることで、「もしかしてこの定例会議より大事なアポなのでは……?」と見てもらえるのです! まあその実、大家からの家賃の催促なのですけれども。
10. 最後に自虐ネタを!
そんなふうに、スゴいヤツっていう印象を植え付けることができたら、おバカ風のボケを入れておくとさらにいいかも。感想なんかを聞かれたら、「あーここ1時間の話なにもきいてなくて。なんの話?」なんて言っておきましょう。参加者みんな、ちょっとウケてくれるかも。まあ実際に聞いてなかったわけで、いざというときの言い訳にもなりますね!
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お盆休みをはさんで、今年も後半戦に突入します。いろいろだめでもせめて印象だけでも輝いて、今年の下半期を色彩豊かに過ごしてはいかがでしょう! なあに、メッキがはがれたら転職すればいいのよ! あんまり関係ないけどPouchでも募集してるよ!
参考:medium.com
執筆=纐纈タルコ (c)Pouch
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