ツイッター上で日々展開される、企業公式ツイッター同士のやりとり。ここから生まれる企画は少なくなく、ユーザーたちも常に、その動向を注目しています。
本日ご紹介するのも、そんな “ツイッター上のやりとり” が発端となった注目企画。
普段から田中芳樹さんによるSF小説「銀河英雄伝説」のファンであることを公言していた、「カタログ通販のニッセン」ツイッター公式アカウント担当者、スミスさん。こちらに今年4月、一般ユーザーの方から次のようなメッセージが届いたのだそうです。
「ニッセンさんは銀英とコラボなどいかがでしょう」
【著者・田中さんの事務所から即OKのメッセージが!】
それを見ていたのが、田中芳樹さんの事務所代表、安達裕章さん。彼が「田中芳樹事務所的には、いつまでもお待ちしております。はい」といったコラボOKメッセージを送ったのは、先述したやりとりのわずか、1分後(!)でした。
【その後20分で企画案を提示することが決定】
そこからおよそ20分(!!)でニッセン側が企画案を提示することが決まり、あれよあれよという間に、企画がスタート。いやはやツイッターのスピード感、恐るべしでございます。
【コラボ第3弾商品の中に……ケロリン桶が混じっているぞ】
そんなこんなで誕生した、「銀河英雄伝説×ニッセンコラボ」も、第3弾に突入。これまで洋服やグラス、アクセサリーなど数多くのコラボグッズを生み出してきた同企画のニューカマー、そのラインアップは「シルバーアクセサリー/ヤン艦隊」「自由惑星同盟ウイスキーグラス」、そして「自由惑星同盟×ケロリン桶」……!?
【ケロリン桶の頑丈さ、が由縁らしい】
解熱鎮痛薬「ケロリン」の広告として作られ、日本のお風呂シーンを長らく支えてきた内外薬品「ケロリン桶」が、一体なぜ……。
公式サイトによれば、「最後まで専制君主に屈しなかった民主共和主義者の強さのイメージを、別名 “永久桶” とも呼ばれるケロリン桶の頑丈さに仮託した逸品です」とのことですが……わかるようなわからんような。でもここで、「ケロリン桶」の存在を思い起こしたニッセンさんはスゴイ、そのことだけはよ~くわかりますっ。
【裏側ぶっちゃけツイートにもご注目♪】
ちなみに「ケロリン(R)」は、内外薬品株式会社の登録商標。ケロリン桶はその、広告グッズ。ということはつまり、製品化にあたる場合こちらの許可も必要になってくるわけですが、見事快諾を得た模様。
その経緯を知りたいあなたはぜひ、双方のツイッターをご覧になってみてくださいね。その内情を、両者、すがすがしいまでにぶっちゃけておられますので。
参照元:ニッセン 、カタログ通販のニッセン 公式ツイッター 、ケロリンの内外薬品(株) ツイッター
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼何がきっかけになるか、わからないものですねぇ
#銀英伝ニッセンコラボ 第3弾の目玉はもちろん、この桶。
自由、自主、自立、自尊。
伝説の時代の最後まで専制君主に膝を屈しなかった人々の、文字通り不屈の闘志を、頑丈さに定評あるケロリン桶のイメージを借りて表現した逸品です。 pic.twitter.com/OJyy2F6yZY— ファッション通販のニッセン (@nissen) February 17, 2015
【そして舞台裏】医薬品のケロリンは90年近く、ケロリン桶は52年の歴史があります。それだけ大切に、内外薬品さんが守り育ててきたブランドであり商品でありグッズです。今回 #銀英伝ニッセンコラボ にご参加いただくのは難しいのでは、と思っていたのですが、
— ファッション通販のニッセン (@nissen) February 17, 2015
快諾いただきつつ、そのときどなたの許可も取っていないという、「首に縄をかけて白刃の上でダンス」(談:オリビエ・ポプラン)ばりの危うさで商品化が実現しました。https://t.co/S95AoJDdCn#銀英伝ニッセンコラボ pic.twitter.com/1BcF26SVcD
— ファッション通販のニッセン (@nissen) February 17, 2015
▼内外薬品さん……
ちなみに、この話を持って来たスミスさん、目の前にあの「銀河英雄伝説」初版っぽい日焼けをした、付箋が総ページ数より多く付いているであろう全10冊を会議室の机に置いてこう告げました。
スミスさん「銀英伝の桶作って下さい」
担当「アッヒハイ」
尚、この時点では誰の許可も取っていません。— ケロリンの内外薬品株式会社☆公式☆ (@KERORIN_PR) February 17, 2015
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