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2月20日は21時からテレビ・金曜ロードショーで『風立ちぬ』を放映! 先週のポニョも良かったけれど、『風立ちぬ』は今回がテレビ初放映!いろいろと考えさせられる映画でもありますし、映像も非常に美しい作品ですから、存分に味わいたい。となると、『風立ちぬ』鑑賞の前に晩御飯から世界に浸っておいて損はないはず。

そこでオススメしたいのが、今日の晩御飯は鯖の味噌煮に、デザートは「シベリア」にすること。この2品、とっても簡単に作れるんです。

◼︎鯖の味噌煮から二郎の人柄を感じる

作品中、主人公の二郎は鯖の味噌煮を何度も食べています。挙げ句の果てに友人から「また鯖か。マンネリズムだ。大学の講義と同じだ。列強はジェラルミンの時代になっているんだ。たまには肉豆腐でも食え」とか言われちゃうほど。

ところが、二郎はそんなことおかまいなし。鯖の小骨を見つけて曲線美に感動しているんです。このくだり、映画の中でもけっこう重要で、二郎の人柄が伝わります。

◼︎鯖の味噌煮の作り方

ということで、鯖の味噌煮の作り方。材料を少なめに、工程も極力省いて簡単に作れるようにしました。

<材料(1人分)>
・鯖 100g
・ 醤油、味噌、はちみつ、酒 各大さじ1
・ 水 300cc
・ 生姜スライス 4、5枚

<作り方>
1. 鍋に湯をわかす
2. 湯が沸いたら、おたまで100ccくらい湯をとって、鯖にさっとかける
3. 湯に味噌以外の調味料と生姜、鯖を入れて中火で7、8分煮る。
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4. 3の煮汁に味噌を溶き混ぜ、たまに鍋を揺すって煮汁が鯖にかかるようにしながらさらに7、8分煮る。終わり!
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2の工程は鯖の臭みを取るためなので、気にならない人は省いてOKです。その場合は、1の工程で鍋に200ccの湯を沸かしてください。

ちなみに切り身は大きい方がおすすめ。二郎の気持ちに共感しやすいような骨が見つかります。小さい切り身だと、小骨も小さくてね……。

【シベリアは、昭和初期の子どもが食べたいお菓子No.1】

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鯖の味噌煮で晩御飯を済ませたら、デザートにシベリアを食べるのはいかが? シベリアは、カステラを羊羹でサンドイッチにしたようなスイーツ。昭和初期の子どもが食べたいお菓子No.1だったんですって。

このシベリアを、主人公の二郎は仕事帰りに下宿の近くで買い求めます。それを持って帰る途中、主人公は夜道で親の帰りを待っているらしき貧しい姉弟を見かけて、シベリアを与えようとするのですが、弟の物欲しそうな顔にも関わらず、姉はきっぱりと断ります。時代背景がよく伝わるシーン。その後に同僚からシベリアを「妙なものを食うなあ」って言われちゃうんですけどね。

映画が劇場公開されている間は多くのスーパーで売っていましたが、記者の近所のスーパー5箇所を調査したところ、テレビ放映に合わせて仕入れるという計らいはない様子。さすれば、作るのだ!

【シベリアの作り方】

シベリアの作り方はかーんたん。カステラに羊羹を挟むだけ。

<用意するもの>
・ 切れているカステラ 2切れ
・ 羊羹 カステラ1切れと同じ体積分
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<作り方>
1.羊羹をカステラ1枚と同じ形になるように成形する。記者は150g入りのものを使いましたが、半分くらいに切ったところ、しょうどカステラと同じサイズになりました。
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2.カステラに羊羹を挟む。おわり!
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かなりずっしりとしたスイーツのできあがり。渋茶と一緒に食べたくなりますので、渋茶も一緒に用意して、『風立ちぬ』を見ながら食べるのもいいかも!
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簡単に作れる鯖の味噌煮とシベリアを食べて、さらに『風立ちぬ』を楽しんでくださいねー!

料理、撮影、執筆 = 山川ほたる (c) Pouch