このポスター展は、仙台で活動する方を中心とした63人のクリエイターが、女川町の43の店舗や企業のポスター200種類を作ったもの。プロデューサー日下氏のコメント付きで紹介しまーす!!
【お魚いちばおかせい】ー壁ドンより 女川ドン。ー
日下:これすごい人気なんですよ。ポスター展のなかで、商品写真が一番でかいんちゃうかな。
──:女川丼がすごく美味そうですね〜。
日下:はい。ここの海鮮丼は日本でいちばんうまいです。
【マルサン】ー気のあう仲間とおそろいを。ー
──:なんか、そ〜っとしてますけど…。
日下:背中にね。
──:「ぬすっと」って書いてある(笑)。
日下:お店の方が「このTシャツ作って売る」って言ってたそうで。
【おちゃっこクラブ】ーお祭りすればだいたい友だちー
──:これは日下さんが作ってるんですよね?
日下:はい。震災前はライブハウスをしていて、ライブハウスは流されちゃったんだけど、震災後は祭りしたり、イベントしたり、「コミュニティが世の中を変える」って本気で考えている人で、いい意味でアホなことばっかりしてるんです。もう、こんな人、ぼくが作るしかないじゃないですか(笑)。
・震災後に不謹慎かもってちょっと不安だったんですけど、みんなゲラゲラ笑ってくれてすんごいうれしかった。
地元でお店や会社を続ける人たちを、おもしろポスターを作って応援するって、すごくスマートな復興支援ですよね。
日下さんは「震災後に不謹慎かもってちょっと不安だったんですけど、みんなゲラゲラ笑ってくれてすんごいうれしかった。改めてポスターが町を元気にするって気づきました。なんだかポスターを町に飾るのは、女川町に花を植えたみたいでした」って言っていました。
宮城・女川ポスター展は5月31日(日)までやっていて、3月7日(土)から13日(金)は、東京・池袋で開催中の「東の食の食いしん坊祭り2015」でもポスターが見れるよ。場所はWACCA池袋(開催時間:11時~19時)。お近くの人はぜひ見に行ってみてね!
<日下慶太>
1976年大阪生まれ。チベット、カシミール、アフガニスタンなど世界中を旅をして広告会社へ入社。コピーライターとして勤務する傍ら、写真家、セルフ祭顧問として活動している。現在、都築響一氏編集「ROADSIDERS’ weekly」で『隙ある風景 ROADSIDERS’ remix』を連載中。「文の里商店街ポスター展」を仕掛け、佐治敬三賞、カンヌライオンズ デザイン部門ファイナリスト、広告電通賞優秀賞、「広告業界の若手が選ぶコミュニケーション大賞」優秀賞など。その他、TCC最高新人賞、ゆきのまち幻想文学賞などを受賞。
参考:facebook 今できることプロジェクト、マル・デ・ミヤギ
取材・執筆=今村トール(c)Pouch
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▼女川ポスター展のポスター紹介(日下氏コメント付き!)は、まだまだ続くぜ!
【串焼きたろう】
これ1番人気です!
【黄金タクシー】
モデル探しに苦労したけどいい感じにしあがりましたね。物語を感じるすんごく好きなポスターです。
【ガル屋】
下ネタもまあありですね。
【ダイシン&かふぇさくら】
デザインの完成度が高いです。なんかそこに東北らしさを感じました。
【カワムラ釣具店】
たくさんある中で一番しゃれてるポスター。目立ってました。
【マツヤ】
ちょっとやりすぎやねえ。
【コルバトーレ女川】
大好き。良いコピーですね。選手が水産加工場で働いてたりするそうです。
【本のさかい】
配達もしてくれる本屋さんを、よく表現してるなと思います。
【女川桜守りの会】
桜という文字のなかに、女と川があることを発見しました。ちなみに大阪の「桜川」という場所はとても下品な場所です。
【アイ美容室】
孫大好きなおばあちゃんのために孫視点で作ってあって、とにかくお店の人を喜ばせようとしたポスター。
【金華楼】
このポスターで、お嫁さんが見つかるに違いない。
【ステイイン鈴家】
奥さんがほんと美人なんですよ!
【マルキチ阿部商店】
店主に昆布を巻くという大胆なセンス。この昆布食ったのかなあ
【ワイケイ水産】
さんまさんまさんま。『さんまdeサンバ』という有名な曲はここの社員の方が作ったんです。
【エルファロ】
コピーライターがデザイナーの姪っ子さんで大学2回生。ここはトレーラーハウスのホテルなんです。
【おんまえや】
脱ぎたがった店主に応えました。素晴らしい。
【ゆめハウス】
丁寧なデザイン。仙台のデザインのレベルの高さを感じました。
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