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今年2015年におけるサマーソニックのヘッドライナー、ケミカル・ブラザースが、新曲「Go」のミュージックビデオを公開。

7月にリリース予定のニュー・アルバム「Born In The Echoes」にも収録されている同曲には、米NY出身のカリスマラッパー、Q-Tipが参加。2010年「時空の彼方へ」以来、久々のアルバムリリースです。「Go」はその先行曲でありゲストも超豪華、そういった点でもまあ、話題になってはいるのですが……。

最も注目されているのは、同作のミュージックビデオを監督したのが、ミシェル・ゴンドリー氏であること! ケミカル・ブラザーズおよびゴンドリー作品ファンならばご存じでしょうが、彼らがタッグを組むのって、なんと14年ぶりなのよ……!

【ゴンドリー氏が世に出るきっかけとなったのは “MV” だった】

代表作「エターナル・サンシャイン」をはじめ、今や映画監督としてその名を語られることの多いゴンドリー氏ですが、そもそも世に出るきっかけとなったのは、自らもドラマーとして在籍していた仏バンド「Oui Oui」のミュージックビデオを手掛け評判となったこと。

【音楽と絶妙にフィットする映像は、ゴンドリー氏ならでは】

その後はビョークにザ・ローリング・ストーンズ、レディオヘッドにダフトパンクなどなど、数多の大物アーティストのクリップを制作。それらが軒並み注目を浴びたのもきっと、自らが音楽家だったからゆえ、なのでしょう。シンプルかつアナログな構成が音楽と見事にリンク、あたかも「ビデオもひっくるめてひとつの作品」であるかのような一体感を生み出す独自の世界観は、ゴンドリー氏ならではですもの!

【相性良すぎな両者が再びタッグ!】

ケミカル・ブラザーズの音楽は、その中でもとりわけ、ゴンドリー作品と相性抜群。音楽にさほど詳しくない、というあなたも、きっと14年前にどこかしらで見かけているんじゃあないかしら。日本でもヒットした「Let Forever Be」(1999年)そして「Star Guitar」(2001年)、こちらのミュージックビデオを監督したのが、ゴンドリー氏なのですよ。

【ゴンドリー氏作MVの特徴とは?】

過去作品をご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、ゴンドリー氏の作品の特徴として、「ダンサーがいっぱい出てくる」「大きな仕掛けはない」「手作り感満載なのになぜかオシャレ」という3つのポイントがございます。

【新作にもこれらのポイントが出てきます】

このたび公開された「Go」も、まさにそんなかんじ。カメラのアングルや構成などをフルに活かし、少ない材料で見事、「ミシェル・ゴンドリー ワールド」を形成。なおかつしっかり、「これぞケミカル・ブラザーズのMV!」といった仕上がりになっている点は、さすが巨匠といったところ。

それでは大変お待たせいたしました。14年ぶりのケミカル・ブラザーズ×ミシェル・ゴンドリー作品を、心行くまで、お楽しみくださいませ~~!

参照元: YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼マネできそうなのに決してマネできない、それが「ミシェル・ゴンドリー ワールド」なのです

▼過去作品「Let Forever Be」&「Star Guitar」も合わせてどうぞ☆