音楽や演劇をやっている友人から、公演のチケットを買った経験ってありませんか?
クリエイティブな活動をする友人、あるいは駆け出しのアーティストを応援したい場合、彼らがイベントをするときにはそのチケットを進んで買ってあげたくなるもの。
ところで、イベントを開催する人がそのチケットをみずから売る、これを俗に「手売り」といいます。でも手売りだとお金の管理も大変だし、だいいち都合をあわせて会ってやりとりをしなくちゃいけない。ちょっと、面倒……。
しかし最近、チケットをやりとりするための新しい方法が登場したようです。もう手売りの必要がなくなる新サービス、それはモイ株式会社による「キャスマーケット」。
これは、動画配信サービス「ツイキャス」を運営しているモイ株式会社が始めたもので、動画配信の画面から直接チケットの販売・購入ができる、というものです。
たとえば、ある新進気鋭のクリエイターが、近日行うイベントの予告としてライブ動画を配信。そして、これを見に来たお客さんは、イベントのチケットをいきなりそこで買えちゃう、ということです。これは未来のアーティストたちに新しい可能性をもたらしそう!
【ユーザーの創意工夫から生まれたサービス】
このサービス、ユーザーがツイキャスを活用して音楽配信やチケット販売のプロモーションにつなげた事例をもとにして生まれたものなのだそうです。
「iTunesでシングルがリリースするタイミングで配信し、リアルタイムにランキングが上昇し1位を獲得」
「ツイキャスの配信の中で予約用の電話番号を映し、配信後電話を受け付け、100枚以上チケットを販売」
それならば、実際にチケットをその場で売れればもっと便利だろう、ということで同サービスの開始につながったようです。
【会話しながらチケットを買える・売れる】
「キャスマーケット」なら、いま見ているライブ動画について「ちょっといいな」と思ったら、Facebookの「いいね!」やツイキャスの「コイン」のような軽い感覚、言ってみれば投げ銭感覚でチケットが購入できる。
配信側=売り手からすると、リアルタイムにチケットが売れたことがわかるので、ライブ配信のなかで「ありがとう!」なんてお礼もできちゃう。買う方も、ごひいきにしたい相手の反応がリアルタイムで見えたらうれしいですよね。
【しばらくすると一般ユーザーも使えるようになる】
しばらくのあいだ「キャスマーケット」の利用はごく限られたユーザー(浦和レッズ、ハジ→など)のみですが、一定のめどが立ちしだい、一般ユーザーに開放される予定だそう。そうなれば、これからブレイクを狙うバンドやアイドル、ダンスユニットや劇団など、さまざまなパフォーマーたちがこのバーチャルな「手売り」を利用して人気を高めていくことができるかも。いろいろな可能性を感じるサービスですね。
記者としてはまず、ライブハウスやコンサートホール前でライブ告知のチラシを一生懸命配っている、バンドマンの友達に教えたいです!
参照元: キャスマーケット、TwitCasting
執筆=日向陰ル (c)Pouch
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