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耽美主義。そう聞いてあなたの頭に思い浮かぶのは、どのような世界でしょう。

オスカー・ワイルドさんに江戸川乱歩さん、「ドグラ・マグラ」でおなじみ夢野久作さんに、日本における耽美文学を語るには欠かせない、澁澤龍彦さん。耽美主義に影響を受けたと思われる彼らが描く物語の世界観は、まさにそれ。

【魅惑的な耽美主義芸術の世界を体感せよ】

文藝から芸術へと浸透、60年代に時代を席巻したアングラ文化の基盤ともなり、最近ではゴシック・ロリータなどにも影響をもたらしているこちらをフィーチャーした展覧会「幻想耽美 ―現代アートにおけるジャパニーズエロチシズム」が、6月17日(水)から6月28日(日)に東京・渋谷Bunkamura Galleryにて開催されます。

【「耽美主義」ってなあに?】

表現されている事柄の思想や善悪を問うことなく、その美的享受および形態のみに最上の価値を置く、19世紀後半に広まったヨーロッパの芸術思潮「耽美主義」。

【平面作品から立体作品まで網羅】

今展覧会では、こちらの思想が根底に流れている、多様な芸術作品を展示。日本に生まれた36名のアーティストによる、絵画やイラストなどの平面作品、そしてビスクドールなどの立体作品。魅惑的かつ幻想的、そして挑発的。可憐にして妖艶なその世界観にうっとりせずにはいられない、そんな全貌となっている模様です。

【金子國義さんの作品も展示されるんだって!】

特筆すべきは、ラインナップされているアーティストの顔ぶれの豪華さ。耽美・昭和レトロ・エログロナンセンスな世界観を描いたら右に出る者はいない漫画家・丸尾末広さんに、平成の浮世絵師こと、絵師の東學(あずま がく)さん。先日逝去された金子國義さんによる作品も展示されるのだそうで、これはもう、なんとしても行くっきゃないでしょ……!

【入場料は、なんと無料!】

なお会期中は、関連グッズや書籍も販売される模様。しかも嬉しいことに、入場料は無料。刺激的な内容にドキッ、ふと気づけば陶酔に深く浸ってしまうこと必須な同展へと、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元: Bunkamura
執筆=田端あんじ (c)Pouch