昭和の時代に絶大な人気を誇ったインスタントラーメンといえば「出前一丁」。「そういえば子どもの頃、休日のお昼に食べたわ~」なんて思い出のある方も多いと思うけど、新商品が続々と登場するなか、いつの間にか影が薄くなっちゃったような……。
ところがこの「出前一丁」、香港の大衆食堂では、定番メニューとして地元の人たちの間で人気らしいの! そこで、このたび香港を訪れた記者が、香港式の出前一丁の食べ方をチェックするべく、実食してまいりましたーー!
【地元の人たちに人気の老舗の食堂】
今回訪れたお店は、尖沙咀(チムサアチョイ)駅にほど近い「蘭芳園(ランフォンユン)」。喫茶店と食堂が合わさったような香港独特の飲食店 “チャーチャンテン” の元祖と呼ばれるお店です。
地元の人たちでにぎわう店内は、いかにもローカルな雰囲気。ここで一番人気という出前一丁を使ったメニュー「雞扒撈一丁」と、お店自慢のミルクティーを注文しました。
【香港仕様の出前一丁とは……?】
ほどなくテーブルに運ばれてきたのは、なんとスープのない出前一丁! 麺にローストしたチキン、ネギとショウガの炒め物、キャベツとにんじんが添えられています。
懐かしいあの麺が目の前にあるのに、子供の頃の記憶にある姿とはビミョーに違う……。しばらく海外へ留学していた友人が、すっかり向こうになじんで「アンタ、そんな風だったっけ?」って言いたくなるような感覚にとらわれます。
【 自宅で再現してみたい! 】
まずはチキンをいただいてみると、皮がパリッパリで、中が柔らかくてジューシー。思っていた以上のおいしさです! 気になる麺は固ゆでで、ごくごくシンプルな味付け。麺にネギとショウガを絡めて食べると、サッパリとしたなかに辛みが効いていて、どんどん食べ進められちゃうのです。
麺はもちろん、具の調理も手間がかからなさそうだから、これは自宅でも再現できるかも! 出前一丁の逆輸入的な感じで、日本でもこの食べ方、流行っちゃうんじゃないの~!?
【意外にもミルクティーが相性良し】
一方、評判のミルクティーは、目の細かいストッキングのような袋で漉して作られているからか、濃厚なのにしつこくなくて、とってもまろやか。アジア圏でミルクティーを注文するとたいてい甘ーいのが出てきますが、ここのは甘くないのが意外でした。
ラーメンとミルクティーの組み合わせは一見、ミスマッチにも思えるのだけど、鶏肉の油とショウガの辛みをすっきりと流してくれて、なかなか相性良し。出前一丁のメニューとセットで頼むお客さんが多いのもうなずけました。
ちょっとヘルシーな汁なし出前一丁となめらかミルクティーの組み合わせ、ぜひお試しあれ!
【店舗情報】
蘭芳園(ランフォンユン)
住所:Shop 26, Wood House, 36-44 Nathan Street, Tsim sha tsui
電話:2316-2311
営業時間:10:00~22:00
参考:Open Rice
画像・執筆=沢野ゆうこ(c)Pouch
▼みんな食べてるう〜! 朝食に食べる人も多いみたい
I'm at Lan Fong Yuen 蘭芳園 in Central https://t.co/HA99FLCNuI pic.twitter.com/1bZMjxXZve
— Hui Wei (@RabiitChris) January 17, 2015
Breakfast of champions at 蘭芳園 (Lan Fong Yuen): chicken-steak noodles, condensed milk butter bun, milk tea #HongKong pic.twitter.com/Tw8Av63cs6
— Michelle da Silva (@michdas) September 9, 2014
https://twitter.com/vinccilau/status/417140039290990592
▼ちなみにフレンチトーストもおいしそう!
https://twitter.com/marurutter/status/452368777967988737
店員のおじちゃんおばちゃんが広東語を叫びながらシャキシャキ働く雰囲気が活気があってすごく良かった。写真メニューもあって安心。ミニマムチャージHKD25。店を出ても行列ができてた。いじょ、蘭芳園からでした。ごちそーさま。 pic.twitter.com/C4WAOdFIqp
— 香港次どこパンダ (@tsugidokoblog) December 20, 2014
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