kagami1

鏡よ、鏡よ、鏡さん、世界で一番美しいのはだぁれ? なんて、まあリアルにそんなことを鏡に向かってつぶやいたことがある人はあんまりいないかもですが、とにかく鏡というのは不思議なアイテムなのです。

ただいま、京都市の京都伝統産業ふれあい館に、世界最大の「魔鏡」が展示されています。世界……最大の……魔鏡! しかも、京都市に……なんだか陰陽師とかが登場しそうな雰囲気で、今にもマジカルなことが起こりそうです。

【「魔鏡」って何なの?】

ところで「魔鏡」って何なの? 「魔鏡」というのは、平安時代からある和鏡(わかがみ)のひとつ。鏡面に強い光を当てると、表面には見えない背面の像や模様が反射光に浮かび上がる現象を起す和鏡のことです。現在、手づくりで「魔鏡」を製作できる鏡師は、日本では山本晃久さんだけなんだって!

【日本でただひとりの魔鏡職人が制作した「魔鏡」!】

この「世界最大・手づくりの魔鏡」は、月刊誌『婦人画報』の創刊110周年を記念した「つくろう! 日本の手仕事の未来」プロジェクトの第1弾として手掛けられたもの。人の手によってつくることができる最大限の大きさの「魔鏡」だとかで、約1年間かけて完成しました。

「魔鏡」の背面には、東日本大震災の津波によって塩害を受けた岩手県陸前高田市の今泉天満宮の御神木をデザイン。「樹齢800年の御神木を未来へ残したい」という思いが込められているとのことです。

京都伝統産業ふれあい館での展示終了後は、今泉天満宮に奉納されるといいます。人の手がつくり出せる世界最大の「魔鏡」を見たい人は、ひと際暑~い夏の京都へGOですぞ!

参照元:アットプレス
執筆=夢野うさぎ (c)Pouch

▼鏡師の山本晃久氏

kagami4

▼投影の様子

kagami2

▼魔鏡現象

kagami3