kiki1

つい先日、内田裕也さん樹木希林さん夫妻について友人と話していたところ、最終的には「内田さんよりも樹木さんのほうがよっぽどロックだよねー」という結論に達した記者(私)です、こんにちは。

さて、そんな “ロケンローな女” 樹木さんが、めちゃくちゃロックな広告になって登場しているというニュースが飛び込んでまいりました。

1月5日(火)、新聞4紙(全国版)に同時掲載された株式会社宝島社の企業広告には、水の中に横たわる樹木さんの姿が。その傍らにはインパクト抜群、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」という、強烈なメインコピーが記載されております。

【名作「オフィーリア」がモチーフ】

今回の広告ビジュアルでは、おそらく、ジョン・エヴァレット・ミレイ作の絵画「オフィーリア」をモチーフにしているに違いない。この絵が大好きで、部屋にもこの絵を飾っている私、見慣れているからきっと間違いない……と思ったら、ビンゴ! 

やっぱロックな人は、やることが違うわ。もう、震えるほどにかっこいいわ……。

【「死」から「生」を考える】

商品では伝えきれない “企業として社会に伝えたいメッセージ” を、広告を通じて伝えたい。そんな想いのもと、1998年より企業広告を開始した、宝島社。

「 “死” について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになれば」

こちらの発想から今回の広告が誕生するに至ったそうなのですが、ここで樹木さんをフィーチャーするあたりが、さすがです。訴えかけてくるものが、違うもの。これが人間としての “格の違い” ってやつなのかしらね。

【樹木希林さんコメント】

「『生きるのも日常、死んでいくのも日常』死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました」

樹木さんによるこちらのコメントも、さらっとしているようで、重みがある……!  “イイ女” とはまさに、こういう人のことを指すのだと常々思ってはおりましたが、このたびの広告でさらに、樹木さんのことを好きになってしまった記者なのでした。

【強烈に心に残るビジュアルです】

見かけたら必ずや、じっくりと見入ってしまうに違いない、圧倒的存在感を放つこちらの広告。細部まで注視すると、元になった絵画と比べ現代的であり、日本的エッセンスもプラスされているとのこと。ぜひ参照元サイトにて、よ〜く観察してみるべし!

参照元:宝島社PR TIMES
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼宝島社による過去の企業広告もどうぞ / 2012年「ヒトは、本を読まねばサルである。」
kiki2
▼2012年「君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で浅草が建つ。」
kiki3
▼2011年「いい国つくろう、何度でも。」
kiki4
▼2010年「日本の犬と、アメリカの犬は、会話できるのか。」
kiki5
▼2009年「女性だけ、新しい種へ。」
kiki6
▼2002年「国会議事堂は、解体。」
kiki7
▼1998年「おじいちゃんにも、セックスを。」
kiki8