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集められたのは、そうそうたる顔ぶれの、プロのイラストレーターのみなさん10名。彼らに課されたお題は、「交通系ICカードPiTaPa(ピタパ)の広告を、伝言ゲーム方式で描いてみよう!」というものです。

ル­ールはいたって単純明快。

前の人が描いたイラストを1分間見て覚え、あやふやな記憶のままイラストを完成させる、たったこれだけ。果たしてみなさんは、プロとして完璧に “リレー” することができたのでしょうか。その全貌を知ったとき、あなたは驚きのあまりひっくり返るか、腰を抜かしてしまうことでしょう。

【見本となるイラストを覚えておいてね】

1人目は、PiTaPaキャラクター「ぴたまる」の生みの親、デザイナーでイラストレーターのJUNBOwさん。

ぴたまるのほか、OL風の女性とサラリーマン風の男性が描かれており、奥には電車とバスとビル群、手前には改札が。PiTaPaが交通系ICカードということがよくわかる仕上がりとなっています。

【もうこんなに変わっちゃうの!?】

続く2人目は、1980年代後半から1990年初頭当時の漫画やポップカルチャーを彷彿とさせる作風で人気、イラストレーターの山根慶丈さん……って、もうすでに原型をとどめてないよおお! 

ぴたまるを消し、その代わりにぴたまるが着用している忍者コスチュームだけを残した山根さん。女性と男性もいるっちゃいるけど、ずいぶん様相が変わったね。そしてどうして、タヌキみたいな動物が追加されてるの……。

【人間、いなくなりました】

2人目の時点でこれだけツッコまなければいけないのは、異常事態。しかしこの流れは止まるどころかますます加速、続く3人目のイラストレーター、せきやゆりえさんのイラストを見ると……人間が1人もいないんですけど! クマしかいないし、電車がトーストになっちゃってるんですけども!

【急にソウルフルになったゾ】

そして4人目、アートディレクターの藤井亮さんは、クマは残しつつ、人間を描いてくれました。でもなぜかソウルフルな雰囲気だし歌も歌っちゃってるし、楽器も奏でちゃってるし、なにこの世界観。なにこのカオス!

【忍者、戻ってきました】

5人目、80年代から人気作家でありつづけるイラストレーターのスージー甘金さんは、クマ&ソウルフルな雰囲気はそのまま残して、藤井さんよりも可愛らしいテイストに仕上げてフィニッシュ。そしてなぜだかよくわからないけれど、この時点で消えた忍者が戻ってきましたよ。なんで?

【なんでメイド!? なんでクマだけ残したの!?】

6人目はムードが一変、萌え萌えメイドさん&コックさんを描いたのは、イラストレーターのフカヒレさん。いや可愛いけどさ。クマやピアノの鍵盤を残してるからちゃんと見てはいるんだろうけどもさ、このアレンジ、自由すぎやしませんか!?

【メイドはメイドだけども……】

7人目を担当するのは、人気漫画『ROOKIES』著者の森田まさのりさん。……森田さぁん、なんで “メイド要素” だけ残したの。なんでメイド服着てるひと、ごっつい男の人なの。あとなんでクマ、“木彫りの鮭をくわえたクマ” になっちゃってるの。

【安定の「しりあがり寿」ワールド】

ツッコミまくって疲れているところ目に飛び込んできたのは、8人目、唯一無二の作風で人気を博すイラストレーター・漫画家のしりあがり寿さんのイラスト。うん、しりあがりさんは何があってもしりあがりさんだということが、よくわかりました。全っ然ブレてないね!

【もはや地球ではない】

そしていよいよ9人目、人気ゲームのキャラデザインを多数手がけるイラストレーターの寺田克也さんが描いたのは、なんと地球ではなく宇宙の光景でした。

相変わらずクマはいるものの、原型はおろか、しりあがりさんの要素がひとつもありません。それにしても3人目のせきやさんが描いたクマがここまで残り続けるとは、思いもよらなかったわ……。

【ここで最初の絵と比べてみましょう☆】

ラスト10人目を飾るのは、キュート&ポップなイラストでおなじみ、イラストレーターの100%ORANGEさん。電車もバスも改札もビル群もどこへやら。クマだけを残して、最終的には完全オリジナルな絵が完成したのでした。あー、疲れた。あああ、面白かった!!

【完全に好き勝手やったでしょ】

プロの技、溢れんばかりのイマジネーションをこれでもかというほど見せつけられる「PiTaPa →記憶イラストリレー→ 」。その全貌を垣間見ることができるメイキングムービーもまた、必見です。

もはやイラストバトルと化してしまったリレーの様子を、それではさっそくご覧になってみて。

参照元:PiTaPa →記憶イラストリレー→ YouTube (PiTaPa →記憶イラストリレー→)
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼抱腹絶倒のメイキングはこちら