もうすぐ3月11日。2011年に日本を襲った未曽有の災害、東日本大震災が起こってから5年目の春がやってきます。
現在Googleが公開しているのは、2015年6月から2016年1月にかけて岩手県、宮城県、福島県などの59市19町4村を撮影したストリートビュー「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」。
2011年7月に開始されたこのプロジェクトでは、東日本大震災で被害を受けた被災地の今を、あなたのその目で確認することができます。
【最新のストリートビューで知る「被災地の今」】
東日本大震災の被害を記録、公開し、保存することを目的とする同プロジェクト。震災直後の2011年、震災から3年目にあたる2013年、そして5年を迎える今年、被災地の最新のストリートビューを更新しました。
「Googleマップ」では、震災直後から今年までの被災地をとらえたストリートビューを観ることができます。そして震災前の様子は、引き続き「未来へのキオク」サイトから観ることができます。
【あれからもう5年、まだ5年】
360度見渡すことができるパノラマビューに映るのは、東北の現在。5年前とは大きく様相を変えたその姿に、時の流れを感じ、またそれとともに「震災を決して過去のものにしてはいけない」ということを改めて思う。そういった方はおそらく、記者(私)だけではないはずです。
【この景色を全国の人たちに知ってほしい】
建物が取り除かれ、空き地となった場所が目立つ岩手県、そして宮城県。除染のために取り除かれた土を入れたフレキシブルコンテナが並ぶ、福島県。
福島県出身の記者が帰省するたび、目にするこの“ 土を入れたコンテナ ”は、「震災はまだ終わっていない」ということをいつも、私に教えてくれます。
けれども東京に戻ると、それもすべて “なかったこと” のように、全てがいつもどおりの風景。だからこそ、この現実を全国のみなさんに知っておいてほしいのです。
【あの日を風化させないで】
日本人にとって決して忘れることのできない、忘れてはいけない、3月11日という日。その現状を目の当たりにできる貴重なストリートビュー、お時間のある方はぜひ、ご覧になってみてください。
参照元:Google Japan Blog 、未来へのキオク
提供: Google
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼震災から5年。 震災前からこれまでの東北の姿。
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