イチゴはコロンコロンとそのままの形でお皿に盛り付けたってかわいいですが、もっとかわいくする方法があります。それはバラの形に盛り付けること。

先日、ドバイを中心に活動するフードスタイリスト、カレン・マクリーン(KAREN MCLEAN)さんのインスタグラムに「イチゴでバラを作る方法」の動画が投稿され、大反響を呼んでいました。

それが簡単そうだったのでやってみたところ……図工の成績は3段階評価の2、ときどき3だった私には難しかった! イチゴ1パック使って練習して、やっとわかったコツを紹介します。

【イチゴがバラの形に! どうやるの?】

インスタグラムで紹介されているのは、以下のような行程。

1. イチゴのへた部分を大きめに切り取る。
2. イチゴを縦半分に切ってから、へたがあった部分がくっつくように横一列に並べて、端から薄くスライスしていく。
3. スライスしたイチゴを少しずつずらして並べて、端からくるくると巻いていけば完成!

動画で見る限りでは、なんだかとっても簡単そうです!

【しかし現実は甘くなかった】

やり方はわかったので、実際にやってみました。けれど、うまく巻けないのです。

巻けても中心がずれてしまうから、お花に見えない……これじゃ、できそこないのカタツムリじゃー! 動画のように簡単には作れないのです。何度も練習し、試行錯誤してわかったコツを行程ごとにまとめていきます。

【やり方のコツ】

<事前準備>まずはイチゴの選定から。なるべく大きく、なるべく丸っこいものを選びましょう。形が小さかったり、細長かったりするイチゴだと、ものすごく難しくなります。また、熟れすぎて柔らかいものも避けましょう。ぐちゃぐちゃになってしまいます。

バラを作るのにふさわしいイチゴを選ぶことが成否を分ける、と言っても過言ではありません。

1.イチゴのへた部分を大きめに切り取る際には、あまりケチケチせず、潔く切りましょう。

次に、イチゴを縦に切ります。へたの部分から見たときに、イチゴは楕円形をしていることがほとんどだと思いますが、楕円形の一番短い部分に包丁を入れるようにします。次工程でスライスしてバラの花びらを作るので、縁のカーブが深い弧を描くようにするためです。

2.スライスするときは、よく切れる包丁を使ってごく薄く切ります。理想的な厚みは種の長さ程度

また、必ず下部まできちんと切れているかを確認すること。切れていないと、最終的な仕上がりがぐちゃぐちゃになってしまいます。全部切ったら、イチゴの両端の部分とスライスに失敗しているものは除いておきます。

3. スライスしたイチゴを、少しずつずらしながら並べ、端からそっと巻き始めます。

4. 少し巻いてバラの芯の部分を作ったら、そのあとは巻くのではなく、イチゴを周りに貼り付けるようにします。そうすると、比較的きれいにバラを作ることができます。

巻くと、中心がどうしてもずれてしまいます。巻くのではなく、中心がずれないようにしながら少しずつ、周りにスライスしたイチゴを貼り付けます。

※貼り付けるスライスの大きさは、3で並べた通り、小→ 大→ 小になるように。大きなスライスや小さなスライスをランダムに混ぜてしまうと、かわいくできません。

5. 最後に、上から少し指で軽く押さえてイチゴを反り返らせたらできあがり。あんまりベタベタ触ると、イチゴが崩れてきてしまうので、手早くささっと整えてください。

この飾りをケーキやゼリーの上に飾れば、一気に華やかになること間違いなし! ちょっと練習が必要だと思いますが、バラ1つに使うイチゴは1つだけ。練習しておいて損はなかったなと、私は思っています。ぜひトライしてみてくださいね。

参考:Instagram @secretsquirrelfood
執筆・撮影=山川ほたる (c)Pouch