2011年1月から始まり、今なお続いているシリア騒乱。460万人にもおよぶシリアの人々が難民となり、数百万人の子供たちが、夢を見ることさえできずに暮らしています。
普通の子供たちのように、夢見る時間を持ってほしい。
この思いのもと立ちあがったのが、シリア難民の援助そして教育に携わるNGO「MALAAK」、社会問題をポップ&シニカルに表現するアーティストSaint Hoaxさん、そしてデザインおよびフォトグラフィーを中心とするクリエイティブスタジオ「PLASTIK STUDIOS」です。
【シリアの女の子たちに夢を】
彼らが行っているキャンペーン「#OnceUponaWar」は、難民キャンプで暮らす女の子たちに夢を与える、とても大きな意義のある試みです。
YouTubeに投稿されている動画に出演、さらにはSaint Hoaxさんのインスタグラムに投稿された写真に写るのは、レバノン・アッカールにある難民キャンプに暮らすシリア難民の女の子たち。
そんな彼女たちを、ディズニープリンセスに変身させてみよう。その結果……
思い思いのドレスに身を包み、華麗にキュートに変身した彼女たちの表情、そしてはにかんだような笑顔は、平和に暮らす日本の子供たちのそれと何も変わりません。
https://www.instagram.com/p/BCnpQjmQYRE/
【「#OnceUponaWar」とは】
シリア難民となってしまった彼女たちが、ディズニープリンセスに仮装して、これからの夢について話す。これが「#OnceUponaWar」の全貌なのです。
厳しい管理下に置かれ、「遊びたい」と願うことさえも難しい状況にいる。キャンプにはそんな子供たちが、大勢いるのです。
【夢見ることさえ叶わない現実のなかで】
「彼女たちは皆、この世界のヒロインであり、夢見る機会を持たせられたことを、我々は誇りに思う」
YouTubeに投稿されたキャンペーン実行チームによるこちらのコメントが、深く胸に刺さる。
よく遊びよく学んで、夢を見る。そんな、子供にとって当たり前のことをできないでいる子供たちが世界には大勢いるのだという現実を、私たちは知っておかなければなりません。
【寄付を受け付けています】
戦争によって “教育を受ける機会” を失った、難民の女の子たち。彼女たちが性暴力や搾取を受けること、望まない妊娠を避けるためには、教育がとても重要です。
NGO「MALAAK」では現在、彼女たちを援助するための寄付を受け付けてい増す。興味を持たれた方はぜひ、同団体の公式サイトもご覧になってみて。
参照元:YouTube/PlastikMagazine、Instagram/Saint Hoax、MALAAK
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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