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激しさを増す内戦から逃れるべく、国外へ。その様子が連日報道されるなど、世界が注目するシリア難民問題。

国外へと出ることができたのはいいけれど、そこには屋根もなければ壁もない。大人でさえ生きていくのが辛い環境なのに、その中に幼い子供や赤ちゃんが混じっている光景を見ると、胸がつぶされるような思いがします。

現在クラウドファウンディングサイト「Kickstarter」に登場しているのは、Dr Harriet HarrissさんとGraeme Brookerさんによるプロジェクト、シリア難民のために考えられたという多目的衣服『Syrian Refugee Wearable Shelter』。

【ただのコートにしか見えないけれど……】

英ロンドン「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」の学生10名によって製作されたこちらは、一見すると “フードが付いたソデなしのコート” 。

【テントにも寝袋にもなる!】

しかしこちら、1着で「洋服」「寝袋」「テント」といった役割を担っているのだそうで、大容量のポケットも装備。

そのうえ軽量で、耐久・耐水性も抜群。一時的に屋外にいざるを得ない人々にとって救世主となりうる、優れたスペックを備えているの!

【実現してほしい】

厳しい環境下、一時的に屋根となり壁となってくれる同アイテムは、画期的な1品。現在はプロトタイプという段階ですが、今回出資を募ることによって、実現化を目指しているのだそうです。

【ぜひサイトをチェックしてみてね】

とはいえ、身の安全を守るためのものだから、欠陥や弱点があってはいけない。あらゆる状況を想定したテストを行わなければ、製品化はかなわないのです。

この夏の配布目指して動いている同プロジェクト。気になった方はさっそく同サイトをチェック、支援してみてはいかがでしょうか。

参照元:Kickstarter
執筆=田端あんじ (c)Pouch