日本人にとってはおなじみの「見ざる・言わざる・聞かざる」。”三猿”として知られるこのおサルさんたち、スマートフォンの絵文字にも登録されているんですよね。愛嬌たっぷりの表情が可愛くて、記者(私)もよく使うのですが。
この”三猿”に、なぜか切実な疑問を抱いちゃった海外のツイッターユーザー。このサルって1匹なの? それとも、3匹なの? と選択肢を設けたところ……まさかの大論争に発展したのです。
【このサルの絵文字はなんなの?】
ツイッターユーザーの jomny sun さんが、「三猿」に関する投票をツイートしたのは5月10日のこと。「本気で聞きたいんだけど!!」と前置きした上で、ツイッターの投票機能を使い、ひとつの質問を投げかけました。
「見ざる・言わざる・聞かざる」の絵文字とともに用意された選択肢は「1匹のサルが3つの表情を作っている」「3匹のサルが別々にいる」の2つ。日本人ならば、特に気にも止めない疑問かもしれませんが……。
海外のユーザー間ではなぜか議論が紛糾! 1週間足らずで投票は20万票を超え、投票が締め切りになるまでの間、さまざまな意見や見解が寄せられました。
【ネットで寄せられた声】
「Wikipediaによると3匹のサル、という意味みたいだよ」
「これがひとつの絵文字ならともかく、3つに分かれてんだから3匹だろ」
「いやどう見てもそれぞれ同じサルなんだし、1匹でしょ」
「もしや東方の三賢人をサルで表しているのか?」
うううん、正直1匹か3匹かなんて、気にしたことなかったよ……。ちなみに「東方の三賢人」とは、新約聖書に登場する、誕生したばかりのイエスを礼拝しにやってきた人物のこと。ずいぶんスケールの大きなサルになったなぁ。
【よく考えたら三猿ってなんぞや】
“三猿”の由来には諸説あるようで。語呂合わせからして日本発祥のようにも思えますが、3匹の猿のモチーフや三悪を断つという概念は、中国やインド、さらには古代エジプトなどでも見られるものなんですって。
また「日光東照宮」公式サイトによれば、世界的にも有名な日光東照宮の三猿像は、8面ある彫刻の一部分。人間の一生を猿でたとえた風刺で、三猿は幼少期を表している部分なのだそう。
そうなると……あれ。日本の三猿は、1匹の猿の一生を切り取ったもの?? わかんなくなってきた〜っっ!
【気になる投票の行方は……?】
さて、上記ツイッターの投票ですが、「1匹説」「3匹説」どちらが多く得票していると思いますか?
5月16日(月)19時半の時点では投票受付中。投票に参加しないことには途中経過を見ることができないため、記者はこっそり投票してみましたが……さて投票の行方はどうなったでしょう?
現地時間5月17日(火)に投票が締め切られ、ついに結果が明らかに! 最終的な得票数は211,701票。そのうち「1匹」派が53%、「3匹」派が47%でした!
参照元:Twitter @jonnysun、日光東照宮
執筆=森本マリ (c)Pouch
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