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[公開直前☆最新シネマ批評・インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかからおススメ作品の女優を直撃インタビューします。

今回、インタビューしたのは超話題作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016年7月1日公開)のアリスこと、ミア・ワシコウスカさんです。

ミアといえば、前作『アリス・イン・ワンダーランド』の大ヒットで期待の若手女優に名乗りをあげた演技派。彼女自身、この映画には思い入れもたっぷりの様子。映画の裏話、日本滞在中にしたいことなど聞いてみました!

【物語】

亡き父が残してくれたワンダー号の船長として冒険を繰り広げてきたアリス(ミア・ワシコウスカ)は、ロンドンに戻ると、再びワンダー・ランドへと足を踏み入れることになります。
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そこでアリスは、家族を待ち続けて、心身ともに弱り切ったマッドハッター(ジョニー・デップ)に再会。アリスは彼を助けるために過去を遡ることになり、彼女は時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)に会いに行きますが……。
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【幼い頃のミアはアリスが怖かった】

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誰もが知っている人気キャラクターのアリス。しかし、女の子向きのキャラはプリンセス系が定番の中、アリスは実に個性的なキャラクターです。

そんなアリスを演じるミアに「ふしぎの国のアリス」に触れたきっかけから聞いてみました。

――「ふしぎの国のアリス」との出会いを教えてください。

ミア「最初にアリスを知ったのは、ディズニーバージョンのアニメだったかしら?小さな頃だったから何で見たのかはっきり覚えていないのだけれど、とても怖くてちゃんと見られなかったと思う。

そのあと母に薦められて見たのがチェコのストップモーションアニメの『アリス』。これはすごく心がざわざわしたのを覚えています。そういう経験を経て、やっと原作本を手に取って読みました。それが「ふしぎの国のアリス」の思い出です」

――いろんな形でアリスに触れていたんですね。あなたのキャリアでは大きな位置を占めるアリスですが、6年ぶりに演じてどう感じましたか?

ミア「最初にアリスを演じたときは、それまで大作映画の経験がなかったから、グリーンスクリーンで撮影することや、大作映画というのがどういう物かが全然わかっていなかったんです。

でもそのあと私も様々な経験をしてきたので、今回は前作よりも撮影に入りやすかったですね。アリスも船長になって強い女性に成長していましたし……。ロンドンでは自分を認めてもらえず苦しい想いもするけど、自分の価値を認めさせようと負けずに強い意志を持てるようになっていました」

【新キャラのタイムは撮影でギャグ連発!】

――タイム役のサシャ・バロン・コーエンは撮影現場でアドリブが多くて、ミアさんは困ったという噂を聞きましたが。実際はどんな様子だったのですか?

ミア「YES! その通りです。サシャはくだらないジョークばかり言って、たぶん6時間くらいのサシャのジョークを集めた映画ができるはず(笑)。でも内容はディズニー映画にふさわしいものじゃないのですが(笑)。撮影はすごく楽しかったですよ。このアドリブには、こう返せばいいとか、いろいろ楽しみながら演じられました」

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――ジョニー・デップや前作のメンバーも出演しています。帰って来たという感じでしたか?

ミア「戻ってきた!と思いました。正直、6年間、続編の話がなかったので諦めていたんです。だから依頼が来たときはとてもうれしかったです」

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【不条理なシーンがお気に入り】

――とても色鮮やか美しい映像ですが、現場ではグリーンスクリーンの前で撮影していたんですよね。演じるうえで、美術のセットやロケーションの雰囲気が演技を助けてくれることもあると思いますが、グリーンスクリーンの前でどうやって演技を作っていったのですか?

ミア「確かに素晴らしいセットでの撮影は、その役を感じられるし、演技にも反映させられますね。外ロケでも太陽の光にまぶしい顔をしたり、風が吹いたら、声がかき消されないようにボリュームをあげたり工夫しますから。

特撮の現場ではそういう変化がないから、撮影前に、どういうシーンを撮るのか資料をたくさん見せてもらい、自分はどこにいるのか、場所を強く意識します。ああいう現場は妙に疲弊してしまう空間なんですよ。だから演技のエネルギーレベルが下がらないように、しっかりとエネルギーを維持することを心掛けていました」

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――好きなシーンはありますか?

ミア「マッドハッターにアリスが“以前会っているのよ”と言うところは好きですね。彼はアリスを覚えていなくてすごく混乱するでしょう。その不条理な感じは、原作のエッセンスが強く出ていると思います」

【温泉に行きたかったんだけど……】

――そういえば、あなたの出演作は一風変わっていて、複雑なキャラクターを演じることが多いようですが、選ぶ基準は? 一緒に仕事したい監督も教えてください。

ミア「複雑なキャラクターに惹かれる傾向があって、運がいいことに希望通りのいい役を演じさせてもらっています。仕事したい監督はジェーン・カンピオン監督。(編集部注:日本では「ピアノ・レッスン」「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩」で知られる映画監督です)

彼女は女性のキャラクターを描くのが巧い! 複雑で好ましくない女性を描くことが多いけど、一緒に組んでお仕事してみたいです」

――最後に、日本で行きたい場所はありますか?オフの過ごし方を教えてください。

ミア「前回は2時間しかオフがなかったんです。でもギューギューにスケジュールを入れて、原宿と渋谷に行きました! 今回は1日オフがあるので、箱根の温泉に行きたいと思っていたけど、けっこう遠いんですよね。だからどこへ行こうかプランを練っている最中です(笑)」

少女のようなピュアさとクールでボーイッシュな知性が素敵! 何色にでも染まれる柔軟さがある女優ミア・ワシコウスカ。6年ぶりにアリスになったミアの活躍は必見です。

ぜひ『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』で、みんなで時間旅行へと旅立ってください!

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撮影(ミア・ワシコウスカ特写)・インタビュー・文=斎藤 香 (C) Pouch

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』
(2016年7月1日より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー)
監督:ジェームズ・ボビン
出演:ジョニー・デップ、アン・ハサウェイ、ミア・ワシコウスカ、リス・エヴァンス、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエンほか
(C)2016 Disney. All Rights Reserved.

▼オフィシャル記者会見の様子
左からスザンヌ・トッド(プロデューサー)、ミア・ワシコウスカ(アリス役)、ジェームズ・ボビン監督
オフィシャル写真座り左からスザンヌ・トッドP、ミア・ワシコウスカ、ジェームズ・ボビン監督『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』
オフィシャル写真立ち左からスザンヌ・トッドP、ミア・ワシコウスカ、ジェームズ・ボビン監督『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

▼会見当日は、映画にちなんでお茶セットが配られたそうです。
オフィシャル写真お茶会セット『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

▼『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』予告編