きらびやかなパーティー会場を1人ひっそりと抜け出したのは、グリーンのドレスが華やかな美女。
落ち込んだような表情、涙をぬぐうような仕草。もしかしたら美女は、誰かの心ない言葉に傷つけられてしまったのかしら? ふさぎこんでいる様子の美女をしばらく眺めていたら……あれれ? 変顔したり天井に向かって雄たけびを上げたり、この人完全に、壊れちゃった!?!?!?
【スパイク・ジョーンズ監督が製作!】
ご覧いただくのは、ファッションブランド「ケンゾー(KENZO)」による新フレグランス「KENZO World」のキャンペーン映像。
8月25日にYouTubeで公開されたこちらの映像の監督を務めたのは、これまでそうそうたるアーティストたちのMVを数多く制作、映画『マルコヴィッチの穴』などを手掛けたことで知られるスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)さん!
【女優さんの暴れっぷりが最高】
サム・スピーゲル&エイプドラムス フィーチャリング アサシン(Sam Spiegel & Ape Drums feat Assassin)の楽曲『ミュータント・ブレイン(Mutant Brain)」が流れるなか、廊下で好き放題暴れまわり階段を勢いよく駆け上がり、銅像の鼻の頭をペロンと舐めるクォーリーさん。
【とうとう指からビーム出したぞー!】
さらには途中で出会った男性をぶちのめし、指先からビームを発射(!)し、誰もいない劇場で踊った後は、ステージの下へとまっさかさま。ついには建物を飛び出し、「ケンゾー」を象徴する大きな目をモチーフとした花飾りの中へ、体ごと突っ込んでいったクォーリーさん。
これで終わりかと思いきや、ゴリラのように胸を叩いて、挑戦的な視線をカメラにお見舞い。いやーーー、ここまで思いっきり暴れられちゃうと、かえって爽快だわ! 4分弱とは思えないくらい、映像が終わるまであっという間だったわー!
不可思議でどこかぶっ飛んでいる世界観はまさに、ジョーンズ監督ならでは。なお踊り狂う美女を演じる女優のマーガレット・クォーリー(Margaret Qualley)さんはバレエ経験者なのだそうで、そう聞けば自らダンスシーンにトライしている点もうなずけますよね。
【特徴的な動きの多いダンスに既視感】
それにしても、ダイナミックかつ、きわめて自由度の高い振り付けに目が釘付けになってしまいますが、この動きどこかで観たことがあるような……?
と思ったらそれもそのはず、今回振り付けを担当したのは歌手のシーア(Sia)さんによる楽曲『Chandelier』MVで知られる振り付け師ライアン・ヘフィントン(Ryan Heffington)さんだというのだから納得! 「手や足が勝手に動き出す」「手と会話する」など振り付けの随所に、彼らしさを感じます。
【テンションアガるわ】
観終わった後しばしあっけに取られ、すぐさまテンションがブチ上がる。ここまで振りきれたフレグランスのキャンペーン映像をあなたは観たことがあるか、いや、きっとない!!
楽曲タイトル『ミュータント・ブレイン(突然変異した脳、の意)』にもぴったりな圧巻の映像を、それではさっそくご覧になってみてくださいっ。
参照元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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