アフリカの大地ですやすや仲良くお昼寝していたのは、ゾウの赤ちゃんとダチョウさん! そもそも仲良くなることのなさそうな両者が、一体全体どうして、ぴったり寄り添って眠っているのでしょう。

海外サイト「The Dodo」によると、孤児となったゾウを保護する活動する団体「The David Sheldrick Wildlife Trust 」が、井戸に落ちて群れからはぐれてしまった生後1カ月のオスのゾウの赤ちゃんを保護したのだそう。

【運命の出会い】

ゾウの赤ちゃんは「Jotto」と名付けられました。その後、無事に野生に戻すことができるまで育てるべく、ケニアにあるゾウのための孤児院へ。すると、そこには同じように保護されていたダチョウの兄妹、「Pod」と「Pea」が。運命の出会いを果たした彼らは、たちまち仲良くなったみたい!

【ダチョウがゾウの保護施設にいた理由】

ゾウのための孤児院なのに、なぜダチョウがいたのか。それは2014年10月に別のゾウの赤ちゃんを保護しに行った際に、PodとPea もたまたま見つけられて、共に救助されたから。

こうして、すくすく育ったPod&Pea兄妹が出会ったのが、ゾウのJotto。施設内に他のゾウがたくさんいたにもかかわらず、いつのまにかJottoは、このダチョウ兄妹と親友同士になっていたというのです。

【ゾウたち&スタッフのかけがえのない存在に】

「The Dodo」インスタグラムによれば、ダチョウのPodとPea は、今ではゾウの孤児院にとって欠かせない存在なのだそう。

兄妹は施設にいるゾウの赤ちゃんたちを楽しませ、抱きしめて愛情を注いでいるらしく、その仕事っぷりはまるでスタッフそのもの! でも彼女たちは楽しいからやっているだけ。つまりは、相思相愛なだけなんですよね。

【「いい写真!」とネットで話題に】

JottoとPeaが仲良く眠る写真が投稿された「The David Sheldrick Wildlife Trust」のフェイスブックについた「いいね!」の数は、1万6千件以上。「この写真をカレンダーにすべき」「なぜ人間は彼らのように仲良くできないんだろうね」といった具合に、コメントもたくさん寄せられています。

【人間もこんなふうにできたらいいのにね】

異種同士にもかかわらず大の親友になったJottoとPeaを見ていると、たしかに、ほっこりすると同時にいろいろと考えさせられてしまいます。ほんと、人間もこんなふうにできたらきっと、もっと多くの人が幸せになれるのに。

Jottoくん、優しいおねえちゃんPeaに見守られながら、もっともーっと大きくなってね! 彼らが末永く仲良しでいてくれること、健康に成長してくれることを、切に願うばかりです。

参照元:The David Sheldrick Wildlife Trust [FacebookInstagram]、The DodoInstagram @thedodo
執筆=田端あんじ (c)Pouch