ちらし寿司って、楽しくて彩り豊かで、みんなで食べるのも楽しい「ちょっとうれしいごはん」ですよね。
たまには作ろうかな……と思うけど、ネックになるものがひとつ。それは、ごはんに混ぜる「合わせ酢」。ちらし寿司の味を決めるものだけど、酢・砂糖・塩などの調味料をうまく合わせ、甘すぎずしょっぱすぎない、絶妙なバランスにしなければなりません。これが、けっこう難しい……つまり、ちらし寿司って難しい!
と、この悩みを「簡単に解決するよ!」とおっしゃるメーカーを発見! ぽん酢しょうゆを主力のひとつにもつヤマサさんが、「昆布ぽん酢」を合わせ酢の代わりに使いなよ、というのです。マジか……ポン酢って鍋で使うアレでしょ?
【合わせ酢のかわりにヤマサ製品を……】
ヤマサが、Webサイトにて「お手軽ちらし寿司」レシピを公開中。これによると、「合わせ酢」の代わりに「昆布ぽん酢」を使うことで、簡単に美味しいちらし寿司ができるのだそう。うーん、メーカーがいう変わりレシピってたまにすごくヤバいのあるし、大丈夫かな? ちょっとビクビクしながら、作ってみました!
【ごはんがうすーい茶色になるのは許せ】
昆布ぽん酢ちらし寿司の作り方は、「合わせ酢のかわりに昆布ぽん酢を使うこと」以外、ふつうのちらし寿司といっしょ。
炊きあがった2人前のご飯をざっくりまぜて、あら熱をとります。そこに昆布ぽん酢をスプーンで2杯ほどまわしかけ、ごはん全体に味が染み渡るようによく混ぜます。
合わせ酢だと、ここで鼻を刺すようなツーンとしたにおいがします。昆布ぽん酢の場合は、ほんの少し酸っぱさはあるものの優しくて甘い香り。個人的にはこっちの方が好きかも。
気になる点があるとしたら、ぽん酢のせいでごはんがうすーい茶色になってしまうこと。でも、おごはんの上に具材をのせれば隠れて見えないので、そこまで気にならないかも。
【仕上げにも昆布ぽん酢】
ごはんが混ぜ合わさったら、好みの具をのせます。今回はいろんな刺身をのせて、海鮮ちらし寿司にしてみました。これで完成かと思いきや、公式レシピによると、最後に昆布ぽん酢をひとかけしてフィニッシュなのだと。そんなにかけて大丈夫か?
【ワサビ醤油とか、いらん】
具材にもご飯にも昆布ぽん酢がかけられたいま、もはや昆布ぽん酢の味しかしないんじゃ……。不安な気持ちのまま食べてみると……
うううまぁああああいっっ! 昆布ぽん酢、決して強くは主張してこないけど、昆布だしが素材の美味しさをうまく引き立たせているではないか。マグロがうまい、サーモンがうまい、シソがうまい、そしてごはんがうまい。
いつもならワサビ醤油をかけるところだけど、これには必要ない。もしかけてしまったら、素材の味が即ワサビと醤油の味になってしまう。いつもはそれが美味しいと思っていたけど、そうじゃない。ちらし寿司は、いろんな具材の美味しい部分をいっしょに味わえる究極の贅沢寿司なのだ。……と、昆布ぽん酢から教えてもらいました。
酸味もマイルドなので、お酢が苦手な方や小さなお子様はコッチがいいかもしれません。
【失敗知らずの理由】
昆布ぽん酢は、すでに塩気も酸味も甘さもバランスよく整っているので、かけすぎて大失敗することはありません。なので、もうちょっと味が濃い方がいいな、と思ったら昆布ぽん酢をちょいと追加してみてくださいませ。意外としょっぱくなりすぎることは無いです。
昆布ぽん酢でちらし寿司を作るなんて……と最初は思うかもしれませんが、本当に美味しいからオススメ! 正確な分量など、詳しくは公式サイトでチェックしてみてくださいね!
参考リンク:ヤマサ醤油株式会社
撮影・執筆=百村モモ (c)Pouch
<作り方のおさらい>
ご飯に昆布ぽん酢を混ぜ込む
具材を乗せる
最後にまた昆布ぽん酢をかける
完成!
びーーーっくりするくらい美味しいよ!
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