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『鉄腕アトム』や『リボンの騎士』『ブラック・ジャック』など数々の名作を生み出し「漫画の神様」と評された手塚治虫さん。1989年に亡くなってすでに30年近くが経ちますが、今もなお多くの人を魅了し続けています。

これまでにものすごい数の作品を発表してきた手塚さんですが、しかしまだ私たちの目に触れていないものも多くあるようです。11月7日発売の文芸雑誌『新潮』2016年12月号で掲載されるのは、初公開となるイラスト29点

特集のタイトルは「手塚治虫のエロティカ」。今回掲載される作品のひとつ、グラマラスなネズミのイラストを見てみても、動物だというのにすっごいなまめかしい! これはとっても貴重で素敵な作品です……!!

【エロスを感じさせるイラスト29点】

2年前、手塚治虫さんの仕事場のロッカーから遺稿約200点を見つけたのは、手塚プロダクション取締役であり長女でもある手塚るみ子さん。その中から今回、「エロス」をテーマにイラスト29点を選んだそうで、Twitterでは「画業70周年を迎えた今だからこそ、その作家性をさらに知って貰いたくて」と書かれています。

そう、手塚治虫さんの絵にはエロスを感じさせるものが多くありますよね。あからさまなエロ描写ではないのに、登場人物の表情や仕草、ポーズなどからほとばしる色っぽさにドキドキしちゃった……という経験を持つ皆さんも多いことと思います。

今回『新潮』の表紙にもなっているのも、ふくよかな胸とお尻を持った女性的なネズミが寝そべってお尻をつき出しているというもの。他に裸の女性がコイや白馬に変身する絵などもあるそうで、巻頭カラーグラビアで25点、特集記事の中にモノクロで4点の初公開作品が掲載されるそう。

【出版予定は今のところナシ】

手塚プロダクションによると「今回公開された遺稿については出版予定はない」とのことなので、『新潮』2016年12月号は本当に貴重! ファンにとっては永久保存版グラビアになりそうですね。

参照元:新潮社『新潮』朝日新聞DIGITALTwitter @musicrobita
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼「画業70周年を迎えた今だからこそ、その作家性をさらに知って貰いたくて」と手塚るみ子さん

▼手塚るみ子さんによる2年前のツイート