本日ご紹介するのは、インスタグラムに投稿されていたダンスシーンをとらえた映像。

しなやかに腰をくねらせ踊っていたのは、トゥシューズを履いたバレエダンサーたち。バックに流れているのはヒップホップミュージックで、柔らかな上半身や脚の動きはまさしく、ヒップホップダンスのそれによく似ています。

このなんとも魅力的なダンスの名前は、「ヒップレー(Hiplet)」。ヒップホップとクラシックバレエを融合させたダンスで、90年代前半には「ラップ・バレエ」と呼ばれていたのだそうです。

【ヒップレーができるまで】

アメリカNYのバレエカンパニー「Dance Theatre of Harlem」のプリンシパル・ダンサー、ホーマー・ハンス・ブライアントさんが、ダンススクール「Bryant Ballet School」を設立したのは1990年のこと。

1997年には「Chicago Multi -Cultural Dance Center(CMDC)」とスクールの名を変えて、2008年に「ヒップレー」というスタイルを確立。正式に商標登録もしたのだそうです。

【インスタで世界的から注目されることに!】

「ヒップレー」が世界に知られるようになったきっかけは、SNS。インスタグラムやフェイスブックで、ヒップレーのクラスを撮影した動画が公開されたことによって、「なにこの素敵なダンス!」と、たちまち話題になりました。

つま先を立てたままウォーキングしながら、脚を左右に大きく開いてバウンド。これまでにない斬新な動きは、美しく、華麗で、力強く、見る者の心をギュッとつかんで離さない魅力に溢れています。

【できるものなら踊ってみたい…】

「CMDC」のホームページによれば「ダンサーの膝と足首は、非常に強い状態であらなければならない」とのこと。たしかに、トゥシューズを履いてパワフルにダンスを踊ることを想像すると、かなりキツそう。けれども、ヒップレーを踊る姿があまりにもクールなので、体力には自信がなくとも挑戦してみたくなっちゃう!

世界で唯一、ヒップレーのテクニックを教えてくれる専門学校の授業の様子は、ホーマーさんのインスタグラムでチェックすることができます。いちど見始めると止まらなくなるので、お時間のあるときにぜひ♪

参照元:Instagram @homerhansbryant Hiplet BallerinasCicago Multicultural Dance Center
執筆=田端あんじ