プールや海に入るこの時期に増える、「ものもらい」。
学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼ばれているそうで、「まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症」とのこと。目が赤く腫れ、かゆみを伴うといった症状が出ます。
さて、この「ものもらい」は、地域によっていろんな呼び方があるみたい。アンケートサイト「みんなの声」による調査「『ものもらい』の呼び方は?」の地域別の結果を見ると、その多様性にビックリします!
【関西地方で多いのが「めばちこ」】
ラインナップされていた呼び方は、「ものもらい」のほか「めばちこ」「めいぼ」「めぼ」など7種類。「めばちこ」、「めいぼ」あたりはなんとな~く耳にしたことがあるような。
特に「めばちこ」は関西方面でよく聞くぞ……と思っていたら、大阪府、兵庫県、和歌山県、奈良県、そして岡山県で「めばちこ」が1位に。やっぱりおもに関西地方で、こう呼ばれているようです。
【「ものもらい」が1位の県が多いようだけど……】
「めいぼ」が多数派だったのは、京都府、滋賀県、高知県を除いた四国3県、山口県、そして宮崎県でした。一方の「めぼ」は、福井県と三重県、高知県と広島県の4県。
これらのほかに挙げられていたのは、「めんぼう」「めっぱ」「めこじき」。日本全国の中で唯一岐阜県だけが「めんぼう」という呼び名を支持していたのが印象的でした。
しかし、「ものもらい」が1位の県のアンケートを個別に見ると、これにせまる勢いで「その他」が支持されている県も多い……。これはどういうこと?
【「ばか」「おひめさん」といった呼び名も】
気になったので調べてみると、ものもらいの呼び方は、実はアンケートの選択肢にある7つだけではない様子。ロート製薬のウェブサイト「ものもらいMAP」によると、なんと「ものもらい」には約15もの呼び名があるらしいのです。
おもしろいものだと宮城県や岩手県の「ばか」や、熊本県の「おひめさん」。この2つ、言葉だけ並べると対照的なように思えます。まさか同じものを指しているだなんて、思いもよらないですよねぇ!
【いろんな呼び方があるのね…】
ちなみに長崎県出身の Pouch 編集スタッフによれば、長崎では「めもらい」と呼ぶことがあるのだとか。我がふるさと福島県では「ものもらい」と呼ぶのが一般的だったので、これだけバリエーションがあるだなんて正直、目からウロコでした~!
そのほかの呼び名について知りたいという方は、ロート製薬の「ものもらいMAP」をご覧になってみてくださいね。各都道府県ごとに、かなり細かいデータを取っていて、見ごたえがありますよ〜。
参照元:みんなの声「『ものもらい』の呼び方は?」、ロート製薬「ものもらいMAP」
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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