「わーすーれはーしーないよー とーきーがなーがれてもー」

熊本県南阿蘇村にある「見晴台(みはらしだい)」という駅のホームに、少女がひとり佇み歌を口ずさむ……。澄み切った冬の星空の下で思い浮かべるのは、今は遠くにいる大切な人のこと。

2016年冬からスタートした現役高校生の上白石萌歌(かみしらいし もか)さんが出演する「キリン午後の紅茶」CMシリーズ。3作目となる「あいたいって、あたためたいだ。17冬」が2017年12月5日に公開されました。キリンビバレッジがYouTubeに公開するやいなや再生回数が10万6000超となるなど、今回も広く支持を集めています。

【熊本県南阿蘇村を舞台に描かれる切ない青春の1コマ】

昨年冬に公開されて話題をさらった、シリーズ1作目「あいたいって、あたためたいだ」篇。ヘッドフォンを着けた少女が駅のホームでひとり、静かに目を閉じてCharaさんにの『やさしい気持ち』をくちずさむ姿を覚えている人も多いのではないでしょうか。

その後2017年夏に公開された2作目「おちつけ、恋心。」篇も視聴者から大きな注目を集めていました。

なお、主人公を演じる上白石萌歌(かみしらいし もか)さんの実姉は、映画『君の名は。』で主役の三葉の声を担当した上白石萌音(かみしらいし もね)さんです。

3作目となる今回は描かれるのは、高校卒業を機に上京した彼と、地元に残った彼女の姿。遠く離れてしまってもお互いのことを想い続ける純粋で真っ直ぐな恋心を表現した、切なさあふれる作品となっています。


【『楓』がめちゃくちゃ胸に沁みる…】

上白石さんが歌うのは、スピッツの名曲『楓』。澄み切った夜空に上白石さんの透明感ある歌声がすうっと溶け込んでいって、行き場のない寂しさがひしひしと伝わってくるようです。

上京した彼を演じるのは、1作目から上白石さんの恋人役を務めていた井之脇海(いのわき かい)さん。

彼女が空を見上げ彼を想っていたとき、彼のほうもまた、同じ空を見上げて彼女を想っていた。偶然というよりもむしろ運命を感じるシンクロニシティーにじんわり涙、鼻の奥がツンとしてしまったのはわたしだけではないはずです。

【ネットの声】

YouTubeやツイッターには、CMを視聴したという人の声が続々。「たまたまテレビ見てたら流れて、歌声に一瞬で心を掴まれました!」「なんという心に響くCMだ……」「鳥肌たった」「歌がずるくない? 泣きそうになっちゃう」といった具合にたくさんのコメントが寄せられていました。

特に多かったのが、『楓』という楽曲自体の良さを再認識したという意見。

「切ない スピッツの『楓』がまた泣ける」「『楓』ほんとに名曲すぎるでしょ」「本家も、このカバーもめちゃくちゃいい!」「やっぱりスピッツいいな」と、スピッツへの愛を語る人も数多く見受けられました。

【メイキングもぜひ観てほしい】

YouTubeには30秒バージョンと60秒バージョンのほか、メイキングムービーも公開されています。

いまだ震災の爪痕が残る熊本県の小さな駅に、このCMがもたらしたものとは……。上白石さんのオフショットのほか、地元の人たちの声もたっぷり収められているので、こちらも必見ですよ~!

参照元:プレスリリース、YouTubeTwitter検索 午後ティー cm
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼「あいたいって、あたためたいだ。17冬」30秒篇

▼「あいたいって、あたためたいだ。17冬」60秒篇

▼メイキングムービー

▼おまけ:1作目「あいたいって、あたためたいだ。」篇

▼2作目「おちつけ、恋心。」篇