アメフトの試合を誰も見に来てくれない、ですって? それなら観客席に露天風呂を作ってしまえばいいじゃない!

こんな思い切ったことを本当にやってのけてしまったのが、アメリカ・ニュージャージー州にあるラトガース大学です。

それは、同大学のアメフトチーム「ラトガース・スカーレットナイツ」が迎えた大事な試合でのこと。ライバル・ワシントン大学との開幕戦、その客席に露天風呂が登場したというのですっ。さすがアメリカ、思い切ってる~!

【試合会場を「海」っぽく演出してみた】

「LA Times」の報道によると、ラトガースの観客動員数は2014年以来ジリ貧。とくに学生用の席はガラッガラで、なんとか学生たちに試合を観にきてもらおうと試行錯誤をしてきたのだそう。で、今回考えついたのが、露天風呂を客席に置いちゃおう! というアイデアだったそうな。

ちなみにこの日、ほかにもあれこれ趣向を凝らした催しがたくさん用意されていたみたいなんです。というのも試合が行われた日は、ニュージャージー州立学校共通の記念日である「War Before the Shore」の日。

「夏の最後の週末は海で過ごそう」という伝統行事らしく、それならば試合会場を海みたいにしちゃえばいいじゃん!という発想で、お風呂だけでなくビーチバレーにライフガードタワー、さらには砂の彫刻を設置。ビーチタオルやタンクトップやサングラスなどのプレゼントもあったらしく、気合いの入り方が違います。

【もはやフェスですよこれは】

試合会場の外にはニュージャージー料理をテーマにしたフードトラックも集結したのだそうで、その様相は完全にお祭りかフェス。これだけお楽しみが用意されているなら、学生たちも集まってきそうですよねぇ!

【露天風呂での試合観戦、体験してみたい!】

しかしやはりもっともユニークな企画は、露天風呂です。この日取材に来ていたウェブサイト「The Athletic」のライター、ニコール(Nicole Auerbach)さんがツイッターへ投稿した動画から、優雅にバスタブに浸かって満足げな表情を見せている学生たちの姿を確認することができます。

時間も手間もかかりそうですが、こういう試みは見るからに楽しそう。白熱した試合をお風呂から眺める気分は、さぞや最高なんでしょうね♪

参照元:LA TimesTwitter@NicoleAuerbach
執筆=田端あんじ (c)Pouch