乾燥してカラッカラになった冷えピタとシマチョウ(?)に、カレーを作るときに出た野菜ごみ。ほんの少し紙が残った状態の、トイレットペーパーの芯……。
これらはすべて、アーティストのしばたたかひろさんによる、小麦粘土で作られたアート作品。手のひらにちょこんと乗るサイズ感が可愛らしい作品の数々が、しばたさんのツイッターにアップされています。
【クオリティーもすごけりゃテーマも絶妙】
すべての作品が精巧すぎて、ひとつひとつ、ついまじまじと見つめてしまう。そしてテーマの選び方が独特かつ、絶妙すぎる。1度見始めたら最後、スクロールする手が止まらない~!
【何度も何度も見てしまう…この気持ちはなんなの】
公開されている作品は、どれもこれも秀作ぞろい。甲乙つけがたいのですが、わたし的お気に入りを選ぶとするなら「手すりの形に固まった雑巾」「道路に落ちてる軍手」「昔トラウマだった葉っぱ」でしょうか。
特に最後に挙げた「昔トラウマだった葉っぱ」は、子供の頃に見かけた “細い葉っぱに黒いブツブツが無数にある” といったもので、集合体恐怖症のわたしにとってはまさにトラウマ。初めて目にしたときの鳥肌が立つ感覚がみるみるよみがえってきて、プルプル震えずにはいられません。
それなのに、ああ、それなのに。拡大して何度も見てしまうこの心理は、一体なんなのでしょうか。気がつかないうちに、しばたさんの作品にどっぷりハマってしまったってこと……?
【全体のテーマは“生活感”】
しばたさん本人にこのような作品を作ろうと思ったきっかけを聞いてみました。
「子供のおもちゃという扱いの小麦粘土で、大人が本気で物作りしていたら単純に楽しいし、バカバカしくていいなぁというのがきっかけですね。 “小麦粘土は保存がきかない” というのも重要なポイントです」
また作品にテーマはあるのか尋ねてみたところ、「全体のテーマは “生活感” ですね」という返答をいただきました。なるほどたしかにどの作品も、思いっきり生活感に溢れてるわ~!
【お気に入りナンバーワンは「枕として使われすぎた座布団」】
ちなみにしばたさんが1番気に入っている作品は、「枕として使われすぎた座布団」とのことでした。
さっそくチェックしてみたところ、中綿がぺしゃんこになっている感じとか、2つ折りにしすぎて “形状記憶” 状態になってしまっているところとか、ヨレヨレな質感とか、すべてに既視感が……。うん、わたしもこの作品、すご~く好きです!
しばたさんはオンラインショップも展開しており、 “ミニチュア職人” としての才能をいかんなく発揮した作品を実際に購入することができます。
「セロハンテープのブローチ」(1500円)に「たまごの食パンブローチ」(1100円)など、好きな人にはたまらない商品ばかりなので、ツイートとあわせてぜひチェックしてみてください!
参照元:Twitter @iine_piroshiki、SHIBATA TAKAHIRO online shop
画像=しばたたかひろ used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼ずーっと見てたい
https://twitter.com/iine_piroshiki/status/944525844587745280
小麦粘土で「揚げ物をしたあとのキッチンペーパー」をつくりました。
2018.1.19#毎日こむぎねんど pic.twitter.com/OGSlg1Kzfs
— しばたたかひろ|takahiro SHIBATA (@iine_piroshiki) January 19, 2018
クリスマスイブなので、小麦粘土で「キュウリを我が子のように育てるナス」を作りました。
2017.12.24#毎日こむぎねんど pic.twitter.com/zMDKRKhedT
— しばたたかひろ|takahiro SHIBATA (@iine_piroshiki) December 24, 2017
https://twitter.com/iine_piroshiki/status/951046167571283968
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