スロバキアの首都ブラチスラヴァのラジオ局に勤めるかたわら、YouTuberとしても活躍する「Kiwi EV adventures」さんは、子供のころから今までずっと電気自動車に魅了されてきたといいます。

そんな「Kiwi EV adventures」さんが挑戦したのは、愛車プジョーのトランクにキッチンを作ること! といっても、この車は2人乗りの電気自動車で、そのスペースがものすごく狭いんです。

それでもどうにか創意工夫を施して、コンロとシンクとキャビネット、さらには小さな冷蔵庫まで装備したキッチンを作り上げてしまったのです。

【業者レベルの「隙のなさ」です】

「Kiwi EV adventures」さんのYouTubeチャンネルには、キッチンを製作する過程を撮影した映像が公開されていて、ホームページ「KiwiEV.com」ではその全貌が詳しく記されています。

まずは細かな寸法を測定して、トレース。その後は、あらかじめ購入しておいたミニ冷蔵庫ポータブルガスコンロがうまくフィットするよう、キッチンを設計。コンロから発生する熱と炎に危険がないか最大限の注意を払い、キャビネットを作るために2時間かけてヒンジ(蝶番)をつけまくり、キッチン台に丁寧にペンキを塗って、着々と理想のかたちへと仕上げていきます。

一応付け加えておきますが、「Kiwi EV adventures」さんは決して専門業者の方ではありません。つまり今回のDIYは、すべて趣味の範囲なんです!

【すごい! 立派な水道ができたよ!】

わたしがもっとも驚いたのは、キッチンにシンクと水道を取り付けたことです。

シンクの材料にしたのは、どこにでも売っているステンレスのボウル約100円のプラグホール。ボウルの底に穴を開けてゴム製チューブを取り付け、シンクの下には廃水コンテナもしっかり設置して、ようやく完成。

仕上げに、ウォッシャーモーターと5リットルの水が入るタンクで水道を作り上げ、誰が見ても申し分ないキッチンが完成したのでありました。いやはやお見事!

【ここまでやり遂げた熱意に拍手を贈りたい】

蛇口をひねると水が出ますし、ガスレンジとシンクの間には、まな板を置いて材料を切るのに十分なスペースも設けられています。これだけ設備が揃っていれば、キャンプなどのアウトドアシーンで大活躍してくれるに違いありませんね♪

それにしても……ここまでやっちゃうその熱意、実にアッパレです。手をかけて作り上げたキッチンで料理する気分は、きっと最高なんだろうなぁ。

参照元:KiwiEV.comYouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ちなみに水道の使い心地は「快適」だそうです