波乱のグループリーグが終了。いよいよ折り返し地点に入った、ロシアで開催中の「2018 FIFAワールドカップ」。

会場には選手やサポーターだけでなく、報道陣も世界各国からやってきているわけなのですが……。先日行われた日本 vs セネガルの試合会場で、ある女性記者がセクハラの被害に遭ってしまったようなんです。

【中継の最中にひとりの男性が…】

被害に遭ったのは、ブラジルのテレビ局「Globo」のスポーツ番組で記者を務める、ジュリア・ギマラネス(Julia Guimarães)さん。

試合会場となったロシア・エカテリンブルクのスタジアムの前で中継しようとした、その次の瞬間。突然1人の男性が近づいてきて、ジュリアさんの頬にキスをしようとしたのです。

【キッパリと「NO」を訴える姿が話題に】

ジュリアさんはこの男性に対し、ひるむことなく「こんなこと絶対するんじゃない!」と決然と抗議。男性をしっかりとにらみつけながら、

「こんなこと絶対するんじゃない。そんなことしていいと言った覚えはないわよ! 無礼だしやっちゃいけないことよ。こんなこと絶対、女性にしないで。いい? 敬意を払いなさい」

と強く諭しました。その一部始終は、YouTubeに投稿された動画で見ることができます。

【今回が初めてではなかった】

ギマラネスさんはこの事件に関して、自身のツイッターへコメントを投稿。

「言葉にならない。もうこれで2度目ですよ。悲しいし、情けない!」

と記しています。なお、「Globo」によればもうひとつのセクハラは、エジプト vs ウルグアイの試合会場で起こったのだといいます。

【「普通に仕事をさせてほしい」】

女性記者に対するセクハラは後を絶たないようで、2018年3月にも似たような被害に遭ったブラジル人女性記者がいました。

この事件を機にブラジルの女性記者たちが一致団結して起こしたのが、「#DeixaElaTrabalhar(彼女に仕事をさせて)」というムーブメント。職場での嫌がらせを止め、人として敬意を示すよう求めるためのこの呼びかけは、その後世界にも広まっています。

女性たちが安全に、安心して “自分の仕事” ができる日は、一体いつやってくるのでしょうか。

参照元:YouTube、Twitter @juliacgcTwitter @deixaelatrab
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ギマラネスさんのツイッター


▼「#DeixaElaTrabalhar」を訴える動画はこちら


▼問題のシーン