普段仲良しなふたりだけど、アパートの更新を機に話し合ってみたら、それぞれ住みたい場所が真逆だったことが判明したchazさん夫婦(@chaz_comic)。

「新宿」に住みたい夫と「離島」で暮らしてみたい妻。話し合いの結果、せっかくだから1年間それぞれ好きな場所で生活してみよう! という夫婦の決断から別居生活がスタート。そんな夫婦の日々の暮らしをつづったコミックエッセイがいまInstagramで連載中です。

【別居のきっかけは…アパートの更新??】

1年間の別居生活を決断した第1話「夫婦の決断」からはじまった連載はすでに第100話を突破。鹿児島県の奄美諸島にある加計呂麻島(かけろまじま)で暮らすフリーイラストレーターのchazさん(妻)と新宿で暮らすフリー映像作家のけんちゃん(夫)のほのぼのした会話のやりとりは「別居」という言葉からあまりにも真逆すぎるほど、ほっこりほのぼのしています。

仲が良いならなおさら「東京に女作られちゃうんじゃない?」なんて心配されちゃう第2話「友達の反応」。私も友達に「別居するんだ」って言われたら同じことを言ってしまいそう〜。


【会話の向こうの「音」に思い馳せるふらり】

第37話「遠距離夫婦の電話」では、chazさんとけんちゃんがそれぞれ会話の向こうから聞こえる「音」に思いを馳せます。

新宿で暮らすけんちゃんの電話から聞こえる「PASMO」の通過するときの「ピピッ」っていう音は離島では聞かないし、ちゃずさんが暮らす島の鳥たちのさえずりは大都会新宿では聞くことができません。

それぞれ別々の場所で暮らしているから楽しめる音の違い。もしかしたら同じ場所にいたら気づけなかった日常の何気ない音でも、離れてみると愛しく感じられるのかも。

【離島エピソードがじわじわ面白い】

また、第50話「島に住んでみて大変だと思った事〜フェリー〜」や第100話「ハネアリが3回出たら梅雨があける」(!)など、実際に離島で暮らしてみないとわからないエピソードも満載。

ガイドブックには乗り切れない日常に近い島の暮らしを垣間見ることができます。連載を重ねていくごとに、chazさんどんどんたくましくなっている!

【猫好きならではの「猫あるある」も】

また、新宿で、愛猫のきなこもちちゃんと一緒に暮らすけんちゃんの猫を愛でる様子も見逃せません。きなこもちちゃんと遊ぶ様子をスカイプで見せる姿にほっこりしてしまいます。

【夫婦の数だけ夫婦のあり方があっていい】

ただし、実際にこんなポジティブな別居生活が成り立つのはお互いの信頼感と強い絆(と可愛い猫)があってこそ!


chazさんの作品は、大好きな相手だからこそ、ときに「こんな方法をとることもできるんだぜ」っていう選択肢の広さに気づかせてくれます。

そうなんだよな、それぞれの夫婦にはそれぞれのあり方がある。だから夫婦だから◯◯でなきゃいけないとか、結婚してるから◯◯しなきゃいけないなんてこと、実はなーんにもないんだよな。こういう関係いいよね、って夫婦で一緒にほっこりしている人多し。あっという間に全話熟読してしまいます。ぜひチェックしてみて。

取材協力:Instagram@chaz_comic
画像=chaz , used with permission.
執筆=黒猫葵 (c)Pouch