西日本の広い範囲を襲った「平成30年7月豪雨」。なんとか少しでも支援をしたい、と考える方も多いのではないかと思います。

募金やボランティアなどの他に、日常生活の中で被災地域を支援のひとつとして広まりつつあるのが被災地域の特産品などを「買ってor食べて応援」する方法です。これなら、日々にそんなに余裕がなくても小さな支援ができる!

ということで、Pouchでは被害の大きかった地域のアンテナショップをピックアップ、全国的に知られてはいないけれど魅力的な商品や食べ物をご紹介することにします。

今回ご紹介するのは東京・新橋にある香川県と愛媛県のアンテナショップ「せとうち旬彩館」。2階にあるレストラン「かおりひめ」で、東京ではなかなかお目にかかれない瀬戸内の郷土料理を楽しむことができます。

【一風変わった宇和島の鯛めし】

「かおりひめ」店内に入ると、ちょうどランチタイムということもあり、すごい賑わい。どうやら新橋のサラリーマンやOLに人気のお店のようです。

取材中に「せとうち旬彩館」の館長にすすめられたのが「南予の鯛めし」。今回の豪雨の中でも大きな被害を受けた愛媛県の宇和島市など、県南に位置する南予地方の郷土料理です

鯛めしというと、鯛と炊き込んだご飯や、熱いお茶をかける鯛茶漬けのようなものを想像しますが、南予の鯛めしは鯛のさしみに醤油、みりん、生卵、出汁をかけて、熱いご飯といただくのだそう。

今回は鯛めしに加えて瀬戸内の名産品が並ぶ「鯛定食」(1240円)、そして愛媛で穫れるという「じゃばら」というすっぱい柑橘を使った「じゃばらソーダ」(400円)を注文することに。

【鯛定食の豪華さが半端じゃない】

注文してしばらくして、提供された「鯛定食」のおぼんを見ると……おかずの数が半端じゃない! なんだこの豪華さ! 鯛めしのほかに、鶏のから揚げ、ミニうどん、かまぼこ、冷奴に香の物までついてきます。うどんとご飯が一緒に出てくることに「関西でお好み焼きがご飯と一緒に出されるような感じなのかな」と思いつつ、いただきます!

まずは鯛めしからいただきましょう。……鯛なんかこのまま刺し身で食べてもいいくらい美味しそう。これを卵の入った出汁と一緒に食べるなんて……どう考えても美味しいでしょう。

思い切って鯛を全部ご飯にのっけて、出汁をかけて、パクっとひとくち! なんですかこれは……。甘めの出汁の味と、鯛のプリプリ感がたまりません!! めちゃくちゃ美味しい!! これなら食欲のない夏でもするすると食べられそう。

【小鉢類も絶品じゃああ】

鶏のから揚げも、かまぼこも、固めで豆の味がしっかり感じられる冷奴も全部美味しいです。出汁で炊かれたかまぼこの甘みがなんだかホッとします。

ミニうどんも、麺が太めでコシが強くて、出汁は薄味でツルツルっといけました。この、品数が多くてうどんまで出てくる感じ、田舎のおばあちゃん家に行ったら「たくさん食べなさいよ〜と次から次に料理が出てくるのを思い出しました。なんだかとってもノスタルジック。

【じゃばらソーダがすっぱくて美味しい】

そして一緒に注文した「じゃばらソーダ」が大正解。飲んだ瞬間、頬の内側がキュッとなるくらい酸っぱくて、ほのかに苦味があるんですけど、その酸味がくせになります。料理の合間にひとくち飲むと、口の中がいい感じにリセットされて、食が進みました。食欲がなくなりがちな夏にぴったりです。

取材中、とにかく印象的だったのは、次から次にひっきりなしにお客さんがやってくること。そして、近くの席の人たちが食べていたものがどれもこれも美味しそうで、会社の近くにあったら通ってしまいそう。

今まで、四国を訪れたとはなかったのですが、いつか旅行で行ってみたい……と思いました。個人でできることはささやかかもしれませんが、その土地のものを食べたり、購入したりすることが少しでも被災地域の力になりますように。1日も早く、元の生活に戻れることを願います。

【今回訪れたお店】
せとうち旬彩館 せとうち料理かおりひめ
住所:東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル2F
営業時間:11:00~23:00(LO.22:00)
定休日:年中無休(年始を除く)

※2018年8月中旬から10月初旬までリニューアルのため休館予定。詳しくはHPなどをご確認ください

参照元=せとうち旬彩館
執筆=御花畑マリコ (c)Pouch

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▼ランチは16時半まで、夜は23時までという営業時間も心強い

▼うどんメニューも多数!