平成最後の年末にチェックしておきたいのが、外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が発表した『平成グルメランキング』です。

平成という30年間を “グルメ” をテーマに振り返るランキングには、興味深いテーマがいっぱい!

そのなかでも今回注目したのは「初デートの日のグルメ」「プロポーズの日のグルメ」で、20代から60代まで各世代別の結果を見比べることができるんです。

【「初デートグルメ」は “気軽さ” がキーワード!?】

まずは「初デートの日のグルメ」をチェックしてみると、20代の1位は「カフェ」(12.1%)。

カフェは街中にあるおしゃれスポットの代表格ですし、あまり敷居が高すぎないという点も、初デートにはピッタリな場所なのではないでしょうか。

そして驚くことに、なんと50代の1位も「カフェ」(10.9%)。親子ほど年の差がある20代と50代の「初デートの日のグルメ」がおんなじ点が、なんとも興味深いではありませんか。

なお30代と40代の1位は「居酒屋」(ともに13.3%)で、60代の1位は「純喫茶」(15.3%)でした。「純喫茶」って響き、何とも言えない情緒があってグッときちゃいますね!

【「フレンチ」が圧倒的人気を集める一方で…】

続いてチェックしたのは「プロポーズの日のグルメ」

こちら、20代から50代までの1位はすべて「フレンチ」(5.2%~6.5%)で、あらゆる世代において「プロポーズ=フレンチ」という考え方が根付いている様子。

ひょっとしたら、ドラマや映画などでプロポーズシーンが出てくる際、決まってフレンチレストランが舞台になっている点が大きく影響していたりして? あるいは「人生における一大決心をするのだから、ちゃんとしたお店を選びたい!」という思いが、フレンチ人気を押し上げているのかもしれません。

【60代の1位は「カフェ」】

そしてこのランキングでも、またもや60代だけが、独自の答えを1位に選んでいたんです。

60代のみなさんが「プロポーズの日のグルメ」1位に選んでいたのは、なんと「カフェ」(4.4%)! なお「純喫茶」は、「フレンチ」と並んで4位(3.2%)に食い込んでおりました。

【「喫茶店」と「カフェ」の違いって?】

以前 Pouch では「喫茶店とカフェの違い」について触れているのですが、

・保健所の営業許可区分として、一般的に「お酒を出すのがカフェ(飲食店営業)、お酒以外のメニューを提供するのが喫茶店(喫茶店営業)」という違いがある
・ただし “店名” をカフェにするか喫茶店にするかは自由で、店主個人の趣味である場合が多い

ということがわかっています。つまり保健所の営業許可区分としては「お酒の有無」があるけど、店名に関しては「カフェと喫茶店の違いは厳密にはない」と言えるよう。

【60代に話を聞いてみた】

現在60代の母に話を聞いてみたところ、

「わたしたちは、待ち合わせでもデートでもなんでも、とにかく喫茶店を利用してた」

とのこと。60代のみなさんは初デートにもプロポーズにも、「いつもよく行っている、変にかしこまらない空間」を選んでいたってことなのかもしれませんね♪

参照元:プレスリリース
写真:Pouch編集部
執筆=田端あんじ (c)Pouch