日本各地で災害が起きた2018年……被災地を「買って応援」したい!

復興を応援するべく、被災地への旅行を考えている人や、旅行に行けなくても「買って応援」したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

そこでPouch編集部は、被災された地域を中心に「#買って応援」をお手伝い! とうことで、ふるさとを愛し、誰よりもふるさとの魅力を知る各地のアンテナショップの方々に聞いた名産品をご紹介していきます。地元民が本気でオススメするお土産とは……?

今回ご紹介するのは、愛媛県・松山市の銘菓「一六(いちろく)タルト」です。【カステラ×あんこの不思議な“タルト”】

オススメ土産:一六タルト (税込み118円)
推薦文:愛媛の「タルト」は他の都道府県にはない全くの別物です。カステラ生地でゆず味のきいたあんこをぐるりと巻いた、ロールケーキのような一品なのです。なぜ「タルト」という名前なのかというと、江戸時代初期、松山藩主・松平定行が長崎で食べた「タルト」がきっかけ。それはカステラの中にジャムが巻かれたものだったようですが、「一六タルト」はゆずを使ったあんこでジャムを表現したのだそう。

「一六タルト」って、なんでロールケーキみたいなのに「タルト」なんだろう? と、ずっと不思議に思ってたけど、そんな理由が……。私は長崎出身なのでちょっぴり親近感です。

【この美しすぎる「の」の字を見よ!】

袋から出すと、まず、しっとりしたスポンジ生地と、つややかなあんこのコントラストが美しい! この堂々たる「の」の字っぷりは威厳すら感じます。シンプルイズベストなたたずまいは、食べるのがもったいないほどで、思わずしばし眺めてしまいます。

【柚子の香りでしまなみの風が吹く】

ひとくちパクっと口に入れると……。まず感じるのは、スポンジ生地のしっとりときめ細かく、ふんわりとした食感。卵の香りがふんわり漂う生地に、丁寧な仕事っぷりを感じます。そして、中に入ったしっとりとなめらかな、こしあんの甘み! 上等の羊羹のような、どっしりとした甘さです。その甘さの中に、さわやかな風味を加えるのが、柚子。

この柚子のほんのりと苦味のある香りが、ベストバランス。さりげなさすぎず、強烈過ぎず、ひとくち味わうごとに爽やかな風味を感じられるのです。パッと見では、柚子が入ってるなんてわからないので、意外性も含めて魅力的です。

柚子とあんこのバランスもあって、緑茶に合いそうなお菓子だなあと思いました。年配の人も若い人もいっしょに楽しめるおやつなので、親戚がたくさん集まる年末年始のお茶請けにぴったりでしょう。

お求めは、アンテナショップの香川・愛媛 せとうち旬彩館、一六本舗のオンラインショップからどうぞ。柚子のほかに、みかんや抹茶、あまおうを使った一六タルトもあるみたいですよ〜。

末筆ながら、災害による損害からの、1日でも早い復旧をお祈りいたします。

取材協力:香川・愛媛 せとうち旬彩館
参考リンク:一六本舗

撮影・執筆=御花畑マリコ (c)Pouch

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